4440 ヴィッツ

銘柄紹介
セグメント区分は複数回再編されています。2022年8月期から旧「組込サービス事業」「システムズエンジニアリング事業」「トラストシステムコンサルティング事業」を「ソフトウェア開発事業」へ統合し、2024年8月期に「センシング事業」を追加。2025年8月期から「ソフトウェア開発事業」「サービスデザイン事業」と旧「その他」の一部を現行の「ソフトウェア事業」へ統合しました。グラフは会社が現行区分で組み替えた比較可能期間を使用しています。
直近5年業績サマリー
業績項目2021年8月期2022年8月期2023年8月期2024年8月期2025年8月期2026年8月期
Q3累計
2026年8月期
最新予想
売上高
2,198
△24 / △1.1%
2,345
+147 / +6.7%
2,501
+156 / +6.7%
3,477
+976 / +39.0%
4,856
+1,379 / +39.7%
4,297
+617 / +16.8%前年同期比
5,650
+794 / +16.4%前期実績比
営業損益
276
△37 / △11.8%
236
△40 / △14.5%
187
△49 / △20.8%
281
+94 / +50.3%
566
+285 / +101.4%
586
+120 / +25.8%前年同期比
633
+67 / +11.8%前期実績比
経常損益
294
△37 / △11.2%
265
△29 / △9.9%
224
△41 / △15.5%
347
+123 / +54.9%
588
+241 / +69.5%
606
+121 / +24.9%前年同期比
656
+68 / +11.6%前期実績比
当期純利益
206
△15 / △6.8%
175
△31 / △15.0%
133
△42 / △24.0%
275
+142 / +106.8%
424
+149 / +54.2%
411
+75 / +22.3%前年同期比
450
+26 / +6.1%前期実績比
EPS
50.19円
△4.57 / △8.3%
42.21円
△7.98 / △15.9%
32.46円
△9.75 / △23.1%
67.71円
+35.25 / +108.6%
106.49円
+38.78 / +57.3%
103.08円
+18.60 / +22.0%前年同期比
112.87円
+6.38 / +6.0%前期実績比
一株配当金
6.00円
±0.00 / +0.0%
8.00円
+2.00 / +33.3%
8.00円
±0.00 / +0.0%
14.00円
+6.00 / +75.0%
15.00円
+1.00 / +7.1%
18.00円
+3.00 / +20.0%前期実績比
純資産
2,123
+230 / +12.2%
2,295
+172 / +8.1%
2,311
+16 / +0.7%
2,479
+168 / +7.3%
2,837
+358 / +14.4%
3,203
+463 / +16.9%前年同期比
営業CF
257
+37 / +16.8%
206
△51 / △19.8%
248
+42 / +20.4%
355
+107 / +43.1%
571
+216 / +60.8%
投資CF
△219
△5 / △2.3%
△136
+83 / +37.9%
△459
△323 / △237.5%
161
+620 / +135.1%
85
△76 / △47.2%
財務CF
14
+53 / +135.9%
△58
△72 / △514.3%
△128
△70 / △120.7%
△263
△135 / △105.5%
△79
+184 / +70.0%
フリーCF
38
+32 / +533.3%
70
+32 / +84.2%
△211
△281 / △401.4%
516
+727 / +344.5%
656
+140 / +27.1%
1.会社予想と実績

会社が各期首に示した通期予想と通期実績を比較しています。2026年8月期のみ、2026年7月14日公表の最新修正予想と第3四半期累計実績を比較しています。

売上高の会社予想と実績売上高期首会社予想と通期実績(2026/8は最新修正予想とQ3累計)会社予想実績 / Q3累計02,0004,0006,0008,0002,4302,3452022/8達成率 96.5%2,5002,5012023/8達成率 100.1%2,8803,4782024/8達成率 120.7%4,1004,8572025/8達成率 118.5%5,6504,2972026/8単純進捗 76.1%Q3累計単位:百万円
2022~2025年は期首会社予想に対する通期実績の達成率。2026年は2026年7月14日修正予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
営業利益の会社予想と実績営業利益期首会社予想と通期実績(2026/8は最新修正予想とQ3累計)会社予想実績 / Q3累計02004006008002852372022/8達成率 83.0%1601872023/8達成率 117.0%1902822024/8達成率 148.4%3375672025/8達成率 168.1%6335872026/8単純進捗 92.7%Q3累計単位:百万円
2022~2025年は期首会社予想に対する通期実績の達成率。2026年は2026年7月14日修正予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
経常利益の会社予想と実績経常利益期首会社予想と通期実績(2026/8は最新修正予想とQ3累計)会社予想実績 / Q3累計02004006008003002652022/8達成率 88.4%1902252023/8達成率 118.4%2103482024/8達成率 165.5%3505892025/8達成率 168.2%6566072026/8単純進捗 92.5%Q3累計単位:百万円
2022~2025年は期首会社予想に対する通期実績の達成率。2026年は2026年7月14日修正予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
親会社株主帰属純利益の会社予想と実績親会社株主帰属純利益期首会社予想と通期実績(2026/8は最新修正予想とQ3累計)会社予想実績 / Q3累計01503004506002071762022/8達成率 84.9%1251332023/8達成率 106.8%1452752024/8達成率 189.7%2344242025/8達成率 181.3%4504122026/8単純進捗 91.5%Q3累計単位:百万円
2022~2025年は期首会社予想に対する通期実績の達成率。2026年は2026年7月14日修正予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
EPS(1株当たり当期純利益)の会社予想と実績EPS(1株当たり当期純利益)期首会社予想と通期実績(2026/8は最新修正予想とQ3累計)会社予想実績 / Q3累計0387511215049.9042.212022/8達成率 84.6%29.9732.462023/8達成率 108.3%35.5167.712024/8達成率 190.7%58.63106.492025/8達成率 181.6%112.87103.082026/8単純進捗 91.3%Q3累計単位:円
2022~2025年は期首会社予想に対する通期実績の達成率。2026年は2026年7月14日修正予想に対する第3四半期累計の単純進捗率です。
指標2022年8月期2023年8月期2024年8月期2025年8月期2026年8月期
会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率会社予想実績達成率
売上高
(百万円)
2,4302,34596.5%2,5002,501100.1%2,8803,478120.7%4,1004,857118.5%5,650Q3 4,29776.1%単純進捗
営業利益
(百万円)
28523783.0%160187117.0%190282148.4%337567168.1%633Q3 58792.7%単純進捗
経常利益
(百万円)
30026588.4%190225118.4%210348165.5%350589168.2%656Q3 60792.5%単純進捗
親会社株主帰属純利益
(百万円)
20717684.9%125133106.8%145275189.7%234424181.3%450Q3 41291.5%単純進捗
EPS(1株当たり当期純利益)
(円)
49.9042.2184.6%29.9732.46108.3%35.5167.71190.7%58.63106.49181.6%112.87Q3 103.0891.3%単純進捗
2.達成・未達理由
2022年8月期未達
売上 達成96.5%営業 達成83.0%経常 達成88.4%純利益 達成84.9%EPS 達成84.6%

売上高は計画の96.5%にとどまり、利益項目も未達。組込ソフトウェア、半導体関連、セキュリティ需要は堅調だった一方、サービス事業の研究開発、本社移転、採用、スクデット社取得関連費用・のれん償却など販管費が増加しました。純利益は投資有価証券評価損や固定資産除却損も重荷となりました。

2023年8月期概ね達成
売上 達成100.1%営業 達成117.0%経常 達成118.4%純利益 達成106.8%EPS 達成108.3%

売上高はほぼ計画線、営業利益以下は計画超過。組込みソフトウェアの自動車向け売上と半導体関連装置向けが堅調で、前期の本社移転費用・株式取得関連費用が不発生となりました。外部リソースや賃上げ、新規事業コストは重かったものの、補助金収入も経常利益を支えました。

2024年8月期大幅超過
売上 達成120.7%営業 達成148.4%経常 達成165.5%純利益 達成189.7%EPS 達成190.7%

開発需要が高水準で、組込みソフトウェア、セキュリティ、セーフティが伸長。イーガー社・テスコ社の連結効果に加え、下期の受注価額見直しと高利益率案件の増加が採算を押し上げました。経常利益は保険解約返戻金、純利益は関係会社株式売却益や税負担率低下も寄与しました。

2025年8月期大幅超過
売上 達成118.5%営業 達成168.1%経常 達成168.2%純利益 達成181.3%EPS 達成181.6%

ソフトウェア事業の組込み・シミュレータ・セキュリティ/セーフティが好調で、センシングの大型X線・CT案件も拡大。受注価額の見直しによる粗利率上昇が人件費・外注費増を吸収しました。期中に業績予想を上方修正した後も、最終実績は修正値を上回りました。

2026年8月期Q3時点
売上 進捗76.1%営業 進捗92.7%経常 進捗92.5%純利益 進捗91.5%EPS 進捗91.3%

第3四半期時点で利益4項目は最新予想の9割超まで進捗し、会社は2026年7月14日に通期予想を上方修正しました。受注価額見直し、高利益率案件、グループ人財活用が利益を押し上げる一方、センシング大型案件の翌期ずれとEV関連プロジェクト中止の影響を織り込む必要があります。

3.事業セグメントの自信度

ソフトウェア事業

2021~2024年は現行ソフトウェア事業の前身セグメントを含む会社コメントの流れを追跡。2025年8月期から現行区分です。
2021年8月期 中立
特に、自動運転/ 先進安全シミュレータ開発や組込セキュリティサービスなどは好調に推移いたしました。

CASE関連は強かったものの、自動車組込ソフトウェアの受注回復が途上で、先行投資も継続。

2022年8月期 強気
当社グループの主軸である組込ソフトウェア開発の引き合いは高い需要を維持しております。

自動車、半導体関連、セキュリティが揃って堅調で、需要継続への自信が明確。

2023年8月期 中立
当社グループへの開発依頼は高い需要を維持しております。

需要は強い一方、主要セキュリティ・仮想空間案件の完了や外部リソース増で採算には慎重さ。

2024年8月期 強気
組込みソフトウェア、セキュリティ及びセーフティの技術分野で自動車及び産業機器向けの売上が好調に推移したため、売上高及びセグメント利益は前期比増収増益となりました。

値上げ・高利益率案件も加わり、数量と採算の両面で自信が強まった局面。

2025年8月期 強気
主力であります組込みソフトウェアをはじめ、シミュレータ・仮想空間技術、セキュリティ及びセーフティの技術分野で自動車及び産業機器向けの売上が好調に推移したため、売上高及びセグメント利益は前期比増収増益となりました。

現行ソフトウェア事業へ統合後も幅広い技術分野で成長し、利益も大きく拡大。

2026年8月期 中立
引き続き開発依頼は堅調に推移しておりますが、米国の政策動向及び電気自動車の需要減退を背景とした、取引先におけるEV関連プロジェクトの中止等の影響により、第4四半期連結会計期間以降不透明な状況が続くものと予想されます。

Q3実績は強いものの、コメントは明確に先行き警戒へ変化。

最新判断中立 — Q3実績は強い一方、会社自身がEV需要減退と取引先プロジェクト中止による第4四半期以降の不透明感を明記しています。

センシング事業

2024年3月のテスコ連結化に伴い開始したセグメント。大型案件の検収時期による季節性が大きい事業です。
2024年8月期 中立
事業の特性上9月及び3月付近に売上が集中し利益貢献する傾向にあり、当連結会計年度に取り込まれたテスコ社の財務数値は4月から8月における業績になるため、売上総利益額に比して販管費が多く、連結売上高の増加には貢献しておりますが、営業利益に対しては減少の影響となっております。

連結初年度は季節性の谷を取り込み、評価は様子見。

2025年8月期 強気
X線透過・CT装置など大型案件の需要が高く、販売が好調に推移したため、売上総利益が販管費を上回り、セグメント利益となりました。

大型案件需要を背景に通期黒字化し、自信度が上昇。

2026年8月期 中立
X線透過・CT装置など大型案件の需要が高い状況にあり、案件の受注は堅調に推移しております。

需要・受注は堅調だが、納期調整でQ3累計は減収減益。

最新判断中立 — 需要と受注への表現は強いものの、納期調整で大型案件の売上計上が後ろ倒しとなっています。

その他

現在の「その他」はRM社とAG社で構成され、過年度の旧「その他」とは中身が異なります。
2025年8月期 中立
自治体等に提供している施設予約システムの開発収益、利用料収益等により売上高は堅調に推移したものの、RM社の株式取得に伴うアドバイザリー費用等を計上したことからセグメント損失となりました。

RM社の収益は堅調だが、連結初年度の取得費用で赤字。

2026年8月期 中立
RM社における施設予約システムの開発収益及び利用料収益、AG社におけるマシンコントロール装置の販売等が堅調に推移したものの、AG社の株式取得に伴うアドバイザリー費用等が発生したため、セグメント損失となりました。

事業売上は堅調だがM&A費用とAG社の季節性が利益評価を抑える。

最新判断中立 — 施設予約と農業マシンコントロールの売上は堅調ですが、取得関連費用と季節性から利益化は確認途上です。
4.最新予想信頼度
達成可能性:高い(利益は高い/売上は条件付き)

2026年8月期の最新予想は売上高5,650百万円、営業利益633百万円、経常利益656百万円、親会社株主帰属純利益450百万円、EPS112.87円です。第3四半期累計までの単純進捗は以下の通りです。

売上高76.1%
営業利益92.7%
経常利益92.5%
親会社株主帰属純利益91.5%
EPS(1株当たり当期純利益)91.3%

上記は季節性や検収時期を調整しない単純進捗率です。

達成できると判断する理由

  • 会社は第3四半期発表時の2026年7月14日に通期予想を上方修正しており、センシング大型案件の翌期ずれや足元のコストを認識した上で最新値を提示しています。
  • 営業利益はQ3で586.5百万円まで積み上がり、通期633百万円まで残り約46.5百万円。経常利益・純利益も残額はそれぞれ約49.3百万円・38.3百万円です。
  • ソフトウェアでは受注価額の見直しと高利益率案件の増加が粗利率を押し上げ、Q3累計の売上・セグメント利益が前年同期比で伸長しています。
  • AG社の連結効果も加わり、会社は人件費・本社増床・M&A関連など一部コストの発生状況を織り込んで予想を更新しています。

達成できない可能性がある理由

  • 売上高はQ4だけで約1,352.7百万円が必要です。前年のQ4売上高は約1,175.6百万円で、単純比較では約15%高い水準が必要です。
  • 会社はEV需要減退に伴う取引先のEV関連プロジェクト中止を挙げ、第4四半期以降のソフトウェア需要に不透明感があると説明しています。
  • センシングでは大型案件の一部が翌期へずれ、売上が集中しやすい9月・3月に対して残る6~8月は通常のピーク期ではありません。
  • AG社も5~8月を閑散期と説明しており、製品保証費やM&A・統合関連費用の追加発生が利益の下振れ要因になります。

収益計上時期の見方

センシング事業は9月・3月付近に売上と利益が集中する傾向があり、AG社は5~8月が閑散期です。したがってQ3進捗率だけを四半期均等で年換算するのは適切ではありません。一方、会社がQ3発表日に最新予想へ修正している点は、残る期間の案件・コストの見通しを一定程度織り込んだ強い材料です。

総合判断:利益項目は達成可能性が高く、最大のハードルは売上高です。ソフトウェアのQ4案件が大きく失速せず、センシングの納期ずれが追加拡大しなければ、最新予想の達成は十分可能と判断します。逆にEV関連キャンセルの波及や大型装置の検収追加延期が重なる場合、利益を確保しても売上高だけ未達となるシナリオには注意が必要です。
MID-TERM MANAGEMENT PLAN ANALYSIS

ヴィッツ(4440)中期経営計画

対象期間:2025年8月期~2027年8月期 / 最新数値目標:2025年10月14日上方修正版

最新の公式中期経営計画を反映

中期経営計画の要点

ヴィッツは「人財の拡充による事業規模拡大」と、 労働時間に対して対価を得るモデルから 付加価値に応じて対価を得る高利益率型の収益構造への転換 を中計の中核に据える。 基本戦略・資本政策・ガバナンス・IRを一体で進め、 ROE向上と株主資本コスト低減の両面から企業価値向上を狙う計画である。

① 企業が掲げる目標業績数字

2027年8月期 売上高 60億円
2027年8月期 営業利益率 11%
2027年8月期 ROE 14%
指標 2026年8月期 2027年8月期
売上高 56.0億円 60.0億円
営業利益 5.80億円 6.60億円
営業利益率 10.4% 11.0%
ROE 14.4% 14.0%
1株当たり配当金 18円 20円

※2025年10月14日公表の数値目標変更後。2027年8月期売上高は、 当初計画50億円 → 2025年5月修正55.4億円 → 最新60億円へ段階的に引き上げられている。

② 目標達成へのロードマップ

1

技術力・人財・組織力を強化

人財のスキル棚卸しと人財ポートフォリオ管理、新人教育、 高度技術職のキャリア階層整備、採用やM&Aによる人財獲得を実施。 評価・報酬制度や働く環境も整備し、高付加価値サービスを生み出せる組織基盤をつくる。

2

「労働力提供型」から「知財提供・活用型」へ転換

SES依存度を下げ、受託開発、コンサルティング、 コンテンツ、ソフトウェアライセンス、自社プロダクト等の比率を高める。 売上高の拡大だけでなく、同時に利益率を引き上げる構造改革が中計の核心。

2024年8月期 → 2027年8月期の売上構成目標
SES:53% 40%
ソフトウェア受託開発:40% 50%
知財提供・活用型:7% 10%
3

生産性・価格・事業ポートフォリオを改善

グループ内外の人財を再配分し、システム・AIを使ったDXで開発工数を削減。 適正なプライシング、新規顧客・案件獲得、事業の選択と集中を進める。 必要に応じ戦略的M&Aも活用し、売上成長と営業利益率向上を同時に狙う。

4

センシング事業の高付加価値化

航空機・自動車・医療機器等に向けた高解像度の非破壊検査技術、 全件検査用の専用装置・システム、X線検査自動化などを開発。 CTスキャンサービスも再構築し、新規用途・顧客開拓と高利益率化につなげる。

5

資本政策・ガバナンス・IRでROEを押し上げる

フリー・キャッシュ・フローを成長投資へ優先配分し、 投資判断にはROE目標をハードルレートとして活用。 最適資本構成、株主還元、ガバナンス強化、投資家との対話を組み合わせ、 ROE向上と株主資本コスト低減の双方を目指す。

足元の進捗から見た達成度

2026年7月14日時点で会社は2026年8月期の通期業績予想を再度上方修正。 営業利益予想は中計の2026年度目標を既に上回る水準となっている。
2026年8月期 中計売上目標 → 最新会社予想 56.0億円 → 56.5億円
2026年8月期 中計営業利益目標 → 最新会社予想 5.80億円 → 6.33億円

第3四半期累計では売上高42.97億円、営業利益5.86億円。 特に営業利益は3Q時点で中計上の2026年通期目標5.80億円を超えており、 収益性改善は中計策定時の想定より先行していると評価できる。

③ 達成リスク

  • エンジニア人財不足: 少子高齢化による将来的なエンジニア労働人口減少や転職の一般化が、 人財拡充・事業規模拡大の制約となる可能性。
  • 技術・顧客ニーズの変化: 技術進歩が速く顧客・社会のニーズも変化しやすいため、 先行技術の獲得や需要察知が遅れれば高付加価値化が進まない可能性。
  • 収益構造改革の実行: リソース配分、開発効率、価格交渉、営業力の改善が進まなければ、 SES比率低下と営業利益率11%の両立が難しくなる。
  • センシング事業の技術・コスト負担: 高解像度化や全件検査への対応に加え、 検査工程・装置設置場所などによるコスト増が課題として挙げられている。

分析

ポイントは「売上60億円」よりも「利益率11%を伴った60億円」を実現できるか。
同社は単純な人員増による売上拡大ではなく、 SESから受託開発・知財活用型サービスへの構成転換を進めることで、 1人当たり付加価値を高めようとしている。 足元では2026年8月期の営業利益予想が中計目標を上回っており、 利益面の進捗は良好。最新予想56.5億円から2027年目標60億円までの売上成長幅も 約6%に縮まっており、計画達成のハードルは中計策定時より低下している。 一方、持続的な達成には人財確保と高利益率案件の比率上昇が重要となる。

出典:株式会社ヴィッツ「中期経営計画(2025年8月期~2027年8月期)」

出典:2025年10月14日「中期経営計画の数値目標変更に関するお知らせ」

出典:2024年11月19日「中期経営計画書」

参考:2026年7月14日 第3四半期決算短信・連結業績予想の修正

※将来の業績は事業環境その他の要因により計画値と異なる可能性があります。

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