5240 monoAI technolog

monoAI technology 5240 東証G

monoAI technology Co., Ltd.|法人向けXR CLOUD、メタバースイベント、VR・AR・MR受託開発、AIエージェントを展開。

※2026年7月24日時点の情報

事業内容

2026年7月24日の時価総額は約26億円。終値213円、発行済株式総数12,265,280株を基準に算出した。

2013年1月設立。神戸本社は兵庫県神戸市中央区、東京本社は東京都渋谷区に置く。代表取締役社長は本城嘉太郎、決算期は12月、東京証券取引所グロース市場に上場する。2026年3月末の社員数は123名、資本金は50百万円、事業内容はXR事業。

2025年12月期は売上高980百万円、営業損失390百万円、経常損失382百万円、親会社株主に帰属する当期純損失336百万円。2026年12月期第1四半期は売上高133百万円、営業損失143百万円で、通期予想は売上高858百万円、営業損失267百万円を据え置いた。

XR事業全体|単一セグメントの収益推移

セグメント業績推移: 連結売上高は2021年12月期の1,291百万円から2022年12月期に1,451百万円へ増加した後、2023年12月期は1,244百万円へ減少した。 2024年12月期は1,429百万円まで回復したが、2025年12月期は980百万円へ再び縮小した。 営業損益は2022年12月期のみ70百万円の利益で、2023年12月期以降は174百万円281百万円390百万円の損失と赤字幅が拡大した。

決算短信上の報告セグメントはXR事業の単一セグメントである。したがって、独立したセグメント利益は開示されず、グラフは連結売上高と営業損益を使用した。

製品・サービス別売上高は、メタバースサービス、XRイベントサービス、XR周辺サービスの3区分で開示されている。ただし、サービス別の売上原価、売上総利益、営業損益は非開示である。

2021年12月期から2025年12月期までの売上高は1,291百万円、1,451百万円、1,244百万円、1,429百万円、980百万円で推移した。2025年12月期は前期比31.4%減となり、5年間の最低水準へ低下した。

営業利益率は2021年12月期が-10.5%、2022年12月期が4.8%、2023年12月期が-14.0%、2024年12月期が-19.7%、2025年12月期が-39.8%だった。

2025年12月期は子会社売却、不採算事業の整理、制作体制の内製化などポートフォリオ再編を進めた。売上縮小に対して固定費の削減速度が追い付かず、営業損失は拡大した。

営業キャッシュフローは5期連続でマイナスである。2025年12月期末の現金及び現金同等物は1,158百万円で、2026年3月末の現金及び預金は1,016百万円だった。

2026年12月期第1四半期は売上高133百万円、営業損失143百万円、経常損失140百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失144百万円だった。会社は下期に売上を配分した事業計画に対して概ね想定範囲内としている。

短期の確認点は、2026年12月期第4四半期の四半期黒字化に向け、売上高の回復と粗利益率の改善が同時に進むかである。研究開発費を維持しながら販管費を抑制するため、案件単価、内製比率、サービス構成の変化が利益回復の速度を左右する。

メタバースサービス|XR CLOUDとOEM型プラットフォーム

サービス売上高推移: メタバースサービス売上高は2021年12月期938百万円、2022年12月期1,042百万円、2023年12月期652百万円、2024年12月期776百万円、2025年12月期559百万円。 2025年12月期は全社売上高の約57.0%を占めた。

中核製品のXR CLOUDは、法人向けメタバースプラットフォームである。顧客企業へOEM提供し、顧客固有のブランド、会員基盤、イベント機能、EC連携などを組み込んだ独自空間を構築する。

内製通信ミドルウェアのモノビットエンジンを基盤とし、空間全体では数万人規模、1エリアでは1,000人規模の同時接続を掲げる。大人数が同じ空間に集まり、アバター、音声、展示、講演、交流を組み合わせる用途を想定している。

競争力は既製テンプレートの提供だけでなく、基本機能を追加・変更できるOEM開発にある。独自会員システム、有料チケット、ECサイト、アバター販売など、顧客の収益モデルに接続する機能を実装できる。

収益はカスタマイズ開発の初期売上に加え、ライセンス料や運営費などの継続収入を組み合わせる設計である。リカーリング収益の具体額は決算短信で開示されていない。

2022年12月期にメタバースサービス売上高は1,041百万円まで増加したが、2023年12月期は652百万円へ減少した。2024年12月期は776百万円へ回復したものの、2025年12月期は558百万円へ低下した。

2025年12月期の主要顧客は大日本印刷、パルス、オッドナンバーである。顧客別売上が開示されており、大型案件の受注時期と検収時期が年度売上へ与える影響は大きい。

大日本印刷とは販売・事業推進、開発・制作、アセット共有、人員交流で協業している。教育、行政、不動産などの用途で共同提案を進める方針であり、DNPの顧客接点とmonoAI technologyのXR技術を組み合わせる。

プロトレーダーが追うべきKPIは、メタバースサービス売上高の反転、継続課金比率、大型案件の検収、DNP協業案件の積み上がりである。会社はサービス別利益を開示していないため、全社粗利益率と外注費の推移を併せて確認する必要がある。

XRイベント・monoXR|企画制作運営とVR・AR・MR受託開発

サービス売上高推移: XRイベントサービス売上高は2021年12月期85百万円、2022年12月期218百万円、2023年12月期281百万円、2024年12月期176百万円、2025年12月期151百万円。 イベントの企画、制作、集客、マーケティング、当日運営を一括提供する。

XRイベントサービスはXR CLOUD上で、社内イベント、展示会、カンファレンス、講演会、ファンミーティング、採用イベントなどを企画・制作・運営する。

空間制作だけでなく、企画立案、参加導線、集客、司会進行、運用監視までをワンストップで提供する。イベントパッケージ化による制作原価の圧縮と、追加カスタマイズによる単価向上を両立するモデルである。

Webブラウザ、パソコン、スマートフォンから参加できるため、専用VR機器を前提としない。画面共有、PDFアップロード、質問者へのマイク付与など、企業イベントに必要な機能を備える。

2023年12月期のXRイベントサービス売上高は281百万円で5期間の最高値だった。その後は2024年12月期176百万円、2025年12月期150百万円へ減少している。

monoXRはXR CLOUD以外の案件も含むXR関連サービス群である。monoVRはVRコンテンツの受託開発、monoARはARコンテンツの受託開発、monoNITEは施策目的に応じて外部プラットフォームも選定し、没入型空間を制作する。

対応領域は不動産、教育、通信、エンターテインメント、研修、行政、インフラ保守などである。2026年12月期第1四半期の事例には、災害看護VR教材、自治体メタバース、電気設備の操作訓練VRなどがある。

XRイベント案件は顧客のマーケティング予算、採用予算、展示会予算に連動しやすい。案件ごとの開催時期、受注規模、検収条件によって四半期売上が変動する。

競争軸は空間表現だけでなく、同時接続人数、安定運用、イベント前後のデータ活用、制作期間、運営人員、既存システム連携である。シャノンのZIKUやREALITY XR cloudなど、イベント運営とプラットフォームを組み合わせる競合との比較が重要になる。

XR周辺・AIソリューション|monoAI AgentとSuperCat

サービス売上高推移: XR周辺サービス売上高は2021年12月期268百万円、2022年12月期192百万円、2023年12月期311百万円、2024年12月期477百万円、2025年12月期271百万円。 2026年は独自AIエージェント基盤monoAI Agentを核とする産業AXソリューションの外部販売を開始した。

XR周辺サービスは、VR・AR・MRの受託開発、他社メタバースプラットフォームを活用した空間制作、ミドルウェア提供、AI関連ソリューションなどを含む。

2024年12月期の売上高は477百万円まで拡大したが、2025年12月期は271百万円へ減少した。会社は子会社売却や不採算事業の整理を進め、事業ポートフォリオを高付加価値領域へ移している。

AI導入支援サービスは、AI活用領域の策定、導入、運用、導入後のフォロー、従業員教育までを一気通貫で支援する。専門知識を持たない顧客でも導入できる体制を訴求している。

monoAI Agentは自律型AIエージェントの基盤である。2026年12月期第1四半期から産業AXソリューションとして外部販売を開始し、業務自動化とXR空間の融合を狙う。

SuperCatはビジネス向けAIエージェントで、エクセルやブラウザの自動操作、エージェント同士の連携、企業テナント管理、安全性ガードレールなどを開発している。

会社は外部販売向けバージョンの完成、品質チェック体制、企業向け管理画面の整備を開示した。電話応答AIでは録音、文字起こし、検索、FAQ更新などの運用基盤を実装している。

産業AXは、XRによる空間のデジタル化と、AIエージェントによる実務の自律化を結び付ける構想である。管理部門から経営判断支援まで、実務特化型ソリューションを順次展開する方針を示している。

収益化の確認点は、外部販売案件数、案件単価、継続課金、導入後の拡張売上、研究開発費の回収期間である。AI製品のサービス別売上と利益はまだ独立開示されていないため、XR周辺サービス売上高と全社粗利益率の変化から進捗を読む必要がある。

直近5年業績サマリー

単位:売上高・損益・純資産・キャッシュフローは百万円、EPS・BPSは円、PER・PBRは倍。 EPS・PER・PBR・BPSは2026年3月31日時点の発行済株式総数12,265,280株で再計算。 過去5期のPER・PBRは各期末の最終取引日終値を使用。2021年12月期は上場前のため株価指標を表示していない。 2026年12月期会社予想は2026年5月15日公表値で、純資産・キャッシュフロー等の予想は非開示。
業績項目 2021/12
実績
2022/12
実績
2023/12
実績
2024/12
実績
2025/12
実績
2026/12
会社予想
売上高1,2911,451+160 / +12.4%1,244-207 / -14.3%1,429+185 / +14.9%980-449 / -31.4%858-122 / -12.4%
営業損益-13670+206 / +151.5%-174-244 / -348.6%-281-107 / -61.5%-390-109 / -38.8%-267+123 / +31.5%
経常損益-17456+230 / +132.2%-167-223 / -398.2%-286-119 / -71.3%-382-96 / -33.6%-263+119 / +31.2%
当期純利益-18171+252 / +139.2%-203-274 / -385.9%-585-382 / -188.2%-336+249 / +42.6%-291+45 / +13.4%
EPS-14.815.84+20.65円 / +139.4%-16.56-22.40円 / -383.7%-47.74-31.18円 / -188.3%-27.41+20.33円 / +42.6%-23.73+3.68円 / +13.4%
PER184.53赤字赤字赤字赤字
PBR10.484.512.852.91
BPS25.26102.79+77.53円 / +307.0%93.40-9.39円 / -9.1%127.22+33.82円 / +36.2%99.81-27.41円 / -21.5%
純資産3091,260+951 / +307.8%1,145-115 / -9.1%1,560+415 / +36.2%1,224-336 / -21.5%
営業CF-114-159-45 / -39.5%-184-25 / -15.7%-478-294 / -159.8%-109+369 / +77.2%
投資CF-12-80-68 / -566.7%-288-208 / -260.0%-72+216 / +75.0%43+115 / +159.7%
財務CF843840-3 / -0.4%-2-842 / -100.2%911+913 / +45650.0%-46-957 / -105.0%
現金及び現金同等物7871,387+600 / +76.2%911-476 / -34.3%1,271+360 / +39.5%1,158-113 / -8.9%

中期経営計画

独立した中期経営計画は未公表、成長戦略資料を代替参照

独立した名称の中期経営計画は確認できない。2026年2月13日公表の「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」と、2026年5月15日公表の第1四半期決算説明資料を成長戦略の代替資料として参照する。

2026年12月期 売上高予想858百万円
営業損益予想-267百万円
2026年第4四半期四半期黒字化
2027年12月期通期黒字化
数値目標

2026年12月期会社予想は売上高858百万円、営業損失267百万円、経常損失263百万円、親会社株主に帰属する当期純損失291百万円

短期マイルストーンは2026年12月期第4四半期の四半期黒字化であり、その後の2027年12月期通期黒字化を目標とする。2026年12月期第1四半期時点で通期予想は据え置かれている。

基本方針

事業の軸をメタバース単独から「XR×AI」へ拡張し、企業の業務自律化を支援する産業AXソリューションへ経営資源を移す。単発の空間制作だけでなく、AIエージェント、業務自動化、デジタルツイン、継続運用を組み合わせる。

2025年12月期に不採算事業の整理、子会社売却、制作体制の内製化、販管費の抑制を実施した。2026年は売上総利益率の改善とトップライン回復を同時に進める。

事業戦略

monoAI Agentを核とする産業AXソリューションの外部販売を第1四半期から開始した。SuperCat、電話応答AI、エクセル・ブラウザ自動化、企業向け管理機能などを製品化し、高付加価値案件の獲得を狙う。

XR領域ではXR CLOUDのOEM提供、イベント運営、VR・AR・MR受託開発を継続する。DNPとの資本業務提携では、販売力、制作体制、技術、人員を組み合わせ、教育、行政、不動産などへ共同提案する。

営業改革は、大型案件化、顧客の経営課題に沿った提案、全社横断の案件組成、動画・SNSを含むマーケティング刷新を進める。利益回復の判定には、売上高だけでなく、業務委託費、研究開発費、粗利益率、案件単価の推移を確認する。

IR情報へ

競合他社

① グリーホールディングス(3632)

株価387円
時価総額約695.6億円
上場市場東証プライム

2026年7月24日終値ベースで3社中最大の時価総額を持つ。ゲーム、VTuber、IP、DX、投資を展開し、monoAI technologyとの競合は子会社REALITYのメタバース事業に集中する。

スマートフォン向けREALITYは、アバター作成、ライブ配信、ゲーム、3D仮想空間での交流を提供する。既存の利用者基盤、ライブ配信、ギフト、VTuberコンテンツを組み合わせられる。

法人向けREALITY XR cloudは、3Dバーチャル空間とイベント制作を提供する。企業イベント、展示会、採用イベント、ファンイベントではXR CLOUDと直接競合する。

2026年6月期第3四半期累計は売上高384.44億円、営業利益24.20億円、経常利益32.10億円、親会社株主に帰属する四半期純利益19.12億円

REALITYを含むVTuber事業は売上高66.86億円、営業利益8.92億円で、前年同期比増収増益だった。プラットフォームの利用者規模と利益創出実績はmonoAI technologyに対する優位性となる。

monoAI technologyは、顧客固有のOEM開発、数万人規模の同時接続、イベント企画から運営までの一括対応、AIエージェントとの統合で差別化する。グリーはコンシューマー利用者基盤とアバター・配信コミュニティで優位に立つ。

② メタリアル(6182)

株価436円
時価総額約47.5億円
上場市場東証グロース

メタリアルは生成AI、AI翻訳、音声翻訳、建築向けVR・CG・BIM、デジタルツインを展開する。monoAI technologyとの競合は法人向けAI受託、建築・不動産向けXR、AIと仮想空間を組み合わせる領域である。

完全カスタマイズ型のMetareal AIは、要件定義、社内データ活用、専用AI開発、業務自動化、AIエージェント構築でmonoAI AgentやAI導入支援サービスと競合する。

グループのSTUDIO55は建築・設計データをCG、VR、BIM、生成AIで可視化する。住宅、オフィス、商業施設の仮想内覧、設計検証、研修用途はmonoVRやXR受託開発と重なる。

2027年2月期第1四半期は売上高9.95億円、営業損失0.35億円、経常損失0.46億円、親会社株主に帰属する四半期純損失0.38億円。売上高は前年同期比11.5%減だったが、各損失は縮小した。

メタリアルは専門分野向けAI、翻訳データ、多数の法人顧客、建築ビジュアライゼーションを強みとする。monoAI technologyは大人数参加、アバター交流、イベント運営、XR空間とAIエージェントの統合で対抗する。

産業AXの拡大局面では、両社の競合範囲が広がる。AI受託案件の単価、導入速度、顧客データの扱い、セキュリティ、XRインターフェースの必要性が選定軸となる。

③ シャノン(3976)

株価555円
時価総額約32.9億円
上場市場東証グロース

シャノンはマーケティングオートメーション、イベント管理、営業支援、Webサイト管理を提供する。子会社ジクウの法人向けメタバースイベントプラットフォームZIKUが直接競合となる。

ZIKUは専門的なCG制作知識がなくても、3Dバーチャル展示会、プライベートショー、採用イベント、大学説明会、IRイベント、常設ショールームを構築できる。

SHANON EVENTは集客、申込、来場管理、会期後のフォローを扱い、SHANON MAは見込み顧客の獲得、育成、商談化を支援する。仮想空間内の行動履歴をマーケティングへ接続できる点が強みである。

2026年12月期第1四半期は売上高7.44億円、営業利益1.74億円、経常利益1.74億円、親会社株主に帰属する四半期純利益1.59億円。決算期変更のため会社資料では前年同期増減率を表示していない。

法人展示会、カンファレンス、採用説明会、商談会では、ZIKUとXR CLOUDは直接競合する。シャノンはイベント前後の運営管理と顧客データ活用、monoAI technologyは大規模同時接続、自由度の高い空間設計、OEM開発、ゲーム的体験に強みを持つ。

案件選定では、開催規模、空間のカスタマイズ性、参加者データ連携、MAとの統合、運営工数、開催後の商談化までを比較する必要がある。

出典

本ページは公開情報を基に作成した企業分析であり、特定の有価証券の売買を推奨または勧誘するものではありません。 業績予想、株価、時価総額、投資指標、製品構成、競争環境は変動する可能性があります。 投資判断は最新の開示資料を確認したうえで、自身の責任で行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました