6327 北川精機

北川精機 <6327> 企業紹介 | ストップ高安研究所

北川精機 6327 東証スタンダード

プリント基板用真空プレス装置で世界トップシェア ─ 「KITAGAWA 2030」中計でAI半導体・CFRP市場の拡大を目指す

※2026年5月23日時点の情報

事業内容

北川精機は広島県府中市に本社を置く産業機械メーカーで、「熱・圧力・真空制御技術」を経営の基盤とする独自技術企業。プリント基板材料の銅張積層板(CCL)成形用真空多段プレス装置で世界トップシェアを誇り、半導体関連の設備投資需要を取り込むコア事業を構築。AI・半導体物色のテーマ性に直接連動する産業機械メーカーとして注目されています。

主要事業セグメント

同社の報告セグメントは「産業機械事業」のみの単一セグメント体制。連結子会社2社(北川精机貿易上海有限公司、ホクセイ工業株式会社)で構成。

プリント基板プレス装置(主力製品)

銅張積層板(CCL)・多層基板成形用の真空多段プレス装置。世界トップシェアを保有。AI半導体・データセンター向け基板需要拡大を背景に、強い需要が継続している。

新素材プレス装置

400℃高温対応真空プレス装置、研究開発用テストプレス装置など。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)関連の成形装置を含み、自動車・航空宇宙関連の新素材市場で拡大余地。

ラミネータ装置・FA・搬送機械

ラミネータ装置、ソリッドストッカー、特殊機械、フロアーリフト、自動倉庫など。重量物用収納棚を含むFAシステムを展開。

CFRP関連装置・自動車部品関連

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)関連の成形装置、自動車部品成形用プレス装置などを展開。素材革新需要を取り込む製品群。

油圧機器(その他事業)

連結子会社ホクセイ工業株式会社にて油圧機器を製造。同社より直接得意先に販売。

直近3年の業績サマリー

2024年6月期は中期経営計画「持続的進化への挑戦」の最終年度で、売上高59.33億円・営業利益8.15億円と目標値(売上53億円・営業益6億円)を大きく上回って達成。2025年6月期は売上ほぼ横ばいで利益が大幅減少を見込んだが、2026年6月期は3Q累計で売上+12.7%増・営業益+53.9%増と急回復。1-3月期(3Q単独)は経常利益が前年同期比48倍と劇的改善し、本日のストップ高につながった。

項目(連結・百万円) 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期 2026年6月期
会社予想
売上高 4,819 5,032
+4.4%
6,462
+28.4%
5,933
△8.2%
6,227
+5.0%
6,600
営業損益 541 512
△5.4%
735
+43.6%
815
+10.9%
623
△23.6%
810
経常損益 546 674
+23.4%
804
+19.3%
851
+5.8%
599
△29.6%
860
当期純損益 492 588
+19.5%
702
+19.4%
632
△10.0%
394
△37.7%
590
EPS(一株利益) 68.22円 83.28円 99.19円 85.05円 48.51円 72.36円
決算発表時株価
(参考)
662円 527円 660円 771円 785円
実績PER 9.70倍 6.33倍 6.65倍 9.07倍 16.18倍
予想PER 10.85倍
PBR 2.10倍 1.34倍 1.34倍 1.31倍 1.26倍
PSR 0.99倍 0.74倍 0.72倍 0.97倍 1.03倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

業績のポイント

2026年6月期3Q累計(7-3月)で売上41.55億円(前年同期比+12.7%増)、営業利益6.82億円(+53.9%増)と大幅な増収増益を達成。3Q単独(1-3月期)は経常利益が前年同期比48倍という劇的な改善を見せた。プリント基板用プレス機がAI・データセンター向け基板需要に対応する形で需要が急回復。中期経営計画「KITAGAWA 2030」の初年度として順調なスタートを切った形。

中期経営計画「KITAGAWA 2030」

同社は2025年6月期から2030年6月期までの6年間を対象とする新中期経営計画「KITAGAWA 2030」を策定し、明確な数値目標を公表しています。

経営理念

「英知と創造」を経営理念とし、「熱・圧力・真空制御技術」をベースに先端技術との融合を図りながら、独創的で高性能な製品の開発を通じて幅広い業界のものづくりを支える。

2030年6月期 数値目標

  • 売上高:100億円
  • 営業利益:15億円
  • 営業利益率:15%以上
  • 自己資本利益率(ROE):12%以上

前中期経営計画の実績(2021年7月〜2024年6月期)

  • 計画名:「持続的進化への挑戦 〜 社会と共に成長する強いKITAGAWA 〜」
  • 2024年6月期目標:売上53億円、営業利益6億円
  • 2024年6月期実績:売上59.33億円、営業利益8.15億円(目標超過達成)

成長戦略の柱

  • AI・データセンター向け基板需要拡大に対応するプリント基板プレス装置の拡販
  • 新素材プレス装置・CFRP関連装置による成長分野への事業領域拡大
  • 従来の成熟領域に依存しない事業領域拡大の追求
  • 営業利益率15%以上の高収益体質への転換

強みと注目点

① 銅張積層板(CCL)成形用プレス装置の世界トップシェア

プリント基板材料の核心となる銅張積層板成形用の真空多段プレス装置において世界トップシェアを保有。AI半導体・データセンター向け高機能基板の需要拡大を背景に、コア技術製品としての参入障壁が高い。

② 独自の「熱・圧力・真空制御技術」

創立以来培ってきた「熱・圧力・真空制御技術」が技術的優位性の源泉。400℃高温対応真空プレス装置など、他社が容易に追従できないハイエンド技術領域に強みを持つ。

③ 明確な数値目標を持つ中期経営計画

「KITAGAWA 2030」で売上100億円・営業利益15億円・営業利益率15%以上・ROE12%以上という明確な数値目標を公表。前中期経営計画も計画超で達成しており、計画実行力が証明されている。

④ AI・半導体物色テーマとの整合性

AI半導体・データセンター需要に対するプリント基板需要拡大を直接享受できるポジション。エヌビディア決算後のAI物色テーマの波に乗りやすい銘柄として市場の注目を集めている。

⑤ 健全な財務体質

自己資本比率59.0%(2025年6月期3Q時点)と財務体質は良好。安定的な配当(年10円)を継続。

弱み・リスク要因

① 単一セグメント(産業機械事業)への依存

報告セグメントが「産業機械事業」のみで、事業の多角化が進んでいない。半導体関連の設備投資サイクル変動の影響を直接受けやすい構造。

② 業績の循環的変動

2024年6月期営業利益8.15億円→2025年6月期予想5億円(-38.7%減)と大幅減益の予想を経験するなど、半導体製造装置メーカー特有の循環的な業績変動が大きい。

③ 中国市場への依存リスク

連結子会社「北川精机貿易(上海)有限公司」が中国市場販売を担当。米中対立・中国経済減速・現地競合の台頭などの地政学リスクに業績が影響を受けやすい。

④ 小型スタンダード市場の流動性

東証スタンダード市場上場、時価総額約53億円の小型株。機関投資家の参入余地が限定的で、株価変動が大きくなりやすい構造。

⑤ 競合大手との技術競争

世界トップシェアを保有するものの、世界の産業機械大手や新興メーカーとの技術競争が継続。新素材・CFRP関連など新領域での競争激化リスク。

会社概要

社名北川精機株式会社(KITAGAWA SEIKI CO., LTD.)
代表取締役社長内田 雅敏
本社所在地広島県府中市
資本金5億7,480万円
従業員数単体146名/連結154名/平均年齢44.6歳/平均勤続19.6年
事業内容産業機械の製造・販売(プリント基板プレス装置、新素材プレス装置、ラミネータ装置、FA・搬送機械)
上場市場東証スタンダード(1998年6月19日上場)
決算月6月
主要技術熱・圧力・真空制御技術
世界シェア銅張積層板(CCL)成形用真空多段プレス装置で世界トップシェア
連結子会社北川精机貿易(上海)有限公司(中国販売)、ホクセイ工業株式会社(油圧機器製造)

沿革 ─ 創業からの歩み

  • 創業以来「熱・圧力・真空制御技術」をベースに、独創的で高性能な製品開発を通じて、幅広い業界のものづくりを支える
  • 1998年6月東京証券取引所に上場(現・東証スタンダード)
  • 2021年7月3か年中期経営計画「持続的進化への挑戦 〜 社会と共に成長する強いKITAGAWA 〜」を策定(〜2024年6月期)
  • 2022年4月東証の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行
  • 2024年6月期前中期経営計画の最終年度として、目標値(売上53億円・営業益6億円)を大きく上回る売上59.33億円・営業利益8.15億円で達成
  • 2024年7月新中期経営計画「KITAGAWA 2030」を策定(2025年6月期〜2030年6月期の6年間、最終目標:売上100億円・営業益15億円・営業利益率15%以上・ROE 12%以上)
  • 2025年5月8日2026年6月期 第3四半期決算発表、3Q累計売上+12.7%増・営業益+53.9%増の大幅増収増益、1-3月期(3Q単独)は経常利益48倍の劇的改善
  • 2026年5月22日米CHIPS法・エヌビディア決算追い風でAI・半導体物色テーマの一角としてストップ高
主な出典:
  • 北川精機株式会社 公式サイト
  • 北川精機株式会社「2026年6月期 第3四半期決算短信」(2026年5月8日開示)
  • 北川精機株式会社「2025年6月期 決算短信」
  • 北川精機株式会社「2024年6月期 決算短信」
  • 北川精機株式会社「中期経営計画 KITAGAWA 2030」(2024年7月公表)
  • 北川精機株式会社「有価証券報告書」各年度

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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