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ツガミ 6101 東証P
TSUGAMI CORPORATION|CNC精密自動旋盤を中核に、CNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤、精密転造盤を展開する精密工作機械メーカー。
※2026年6月16日時点の情報
事業内容
2026年6月16日終値ベースの時価総額は約3,542億円。ツガミは1937年3月設立、本店所在地は東京都中央区日本橋富沢町、代表者は渡部昇弘氏、3月決算、東証プライム上場の精密工作機械メーカーです。事業内容は精密工作機械の製造および販売で、発行済株式総数は48,000,000株です。
事業は主力のCNC精密自動旋盤を軸に、CNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤、精密転造盤などで構成されます。2026年3月期の機種別売上収益は、自動旋盤108,621百万円、研削盤5,505百万円、マシニングセンタ・転造盤・専用機8,886百万円、その他6,127百万円です。
直近の2026年3月期は売上収益129,140百万円、営業利益36,102百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益16,745百万円でした。2027年3月期会社予想は売上収益145,000百万円、営業利益36,500百万円、親会社所有者帰属当期利益17,000百万円です。
事業は主力のCNC精密自動旋盤を軸に、CNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤、精密転造盤などで構成されます。2026年3月期の機種別売上収益は、自動旋盤108,621百万円、研削盤5,505百万円、マシニングセンタ・転造盤・専用機8,886百万円、その他6,127百万円です。
直近の2026年3月期は売上収益129,140百万円、営業利益36,102百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益16,745百万円でした。2027年3月期会社予想は売上収益145,000百万円、営業利益36,500百万円、親会社所有者帰属当期利益17,000百万円です。
日本セグメント
2026年3月期の日本セグメントは、売上収益27,704百万円、セグメント利益2,328百万円です。外部収益は16,439百万円、セグメント間収益は11,264百万円でした。日本はツガミ本体を中心とする開発、製造、販売の基盤です。国内では自動車部品、建設機械部品、産業機械部品、IT関連部品、医療機器部品などに向けて、CNC精密自動旋盤、CNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤、精密転造盤を展開しています。
2026年3月期はセグメント売上収益が前期比5.7%減だった一方、セグメント利益は前期比931.3%増となりました。国内需要は工作機械市況の影響を受けやすいものの、利益面では大きく改善しました。
中国セグメント
2026年3月期の中国セグメントは、売上収益111,039百万円、セグメント利益31,155百万円です。外部収益は103,476百万円で、全社売上収益の中心を占めています。中国は同社グループ最大の収益源です。自動旋盤の売上収益は中国向けだけで88,393百万円となり、2026年3月期の業績拡大をけん引しました。
ツガミのCNC精密自動旋盤は、小径・精密部品の量産加工に使われ、OA機器、医療機器、デジタルカメラ、携帯端末、光通信、自動車部品など幅広い分野に対応します。中国市場ではIT、電子部品、自動車、医療関連などの設備投資動向が業績に直結しやすく、成長性と変動リスクが同時に大きいセグメントです。
インドセグメント
2026年3月期のインドセグメントは、売上収益6,848百万円、セグメント利益347百万円です。前期はセグメント損失310百万円でしたが、2026年3月期は黒字化しました。インドは成長市場への展開を担う地域です。2026年3月期の外部収益は6,819百万円で、前期比でも大きく伸びました。
同社は中長期経営方針で、中国、東南アジア、インドなど設備投資意欲が旺盛な成長地域における生産、販売、アフターサービス体制の強化を掲げています。インドはまだ中国に比べると規模は小さいものの、製造業の設備投資拡大を取り込めれば、将来の収益源として存在感が増す可能性があります。
韓国セグメント
2026年3月期の韓国セグメントは、売上収益1,317百万円、セグメント利益0百万円です。外部収益は1,286百万円でした。韓国は規模としては小さいものの、工作機械の販売、保守、顧客対応を担う地域セグメントです。2026年3月期は売上収益が前期比17.3%減、セグメント利益も前期比99.8%減となりました。
韓国市場では電子部品、自動車部品、精密部品加工向けの需要が想定されますが、足元では収益貢献が限定的です。中国やインドと比べると成長ドライバーとしての寄与は小さく、既存顧客への対応と採算改善が課題です。
その他セグメント
2026年3月期のその他セグメントは、売上収益1,274百万円、セグメント利益31百万円です。前期はセグメント損失36百万円でしたが、2026年3月期は黒字化しました。その他には、東南アジアなどの海外販売、サービス網に関わる地域が含まれます。2026年3月期の外部収益は1,118百万円です。
ツガミは海外売上収益比率が94.9%と高く、中国以外の海外拠点を広げることは、成長機会の獲得だけでなく、中国集中リスクの緩和にもつながります。規模は小さいものの、東南アジアなどの設備投資需要を取り込めるかが中長期の注目点です。
直近5年業績サマリー
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 93,174 | 94,963 +1,789 / +1.9% |
83,928 △11,035 / △11.6% |
107,411 +23,483 / +28.0% |
129,140 +21,729 / +20.2% |
145,000 +15,860 / +12.3% |
| 営業損益 | 18,860 | 16,758 △2,102 / △11.1% |
13,095 △3,663 / △21.9% |
23,309 +10,214 / +78.0% |
36,102 +12,793 / +54.9% |
36,500 +398 / +1.1% |
| 経常損益(税引前利益) | 18,776 | 16,467 △2,309 / △12.3% |
13,795 △2,672 / △16.2% |
23,709 +9,914 / +71.9% |
35,617 +11,908 / +50.2% |
― |
| 当期純損益(親会社所有者帰属) | 9,486 | 7,695 △1,791 / △18.9% |
5,376 △2,319 / △30.1% |
10,901 +5,525 / +102.8% |
16,745 +5,844 / +53.6% |
17,000 +255 / +1.5% |
| EPS(一株利益) | 203.62円 | 165.17円 △38.44円 / △18.9% |
115.40円 △49.78円 / △30.1% |
233.99円 +118.59円 / +102.8% |
359.43円 +125.44円 / +53.6% |
364.90円 +5.47円 / +1.5% |
| PER(期末日株価ベース) | 6.53倍 | 8.68倍 | 9.97倍 | 7.78倍 | 8.89倍 | 20.22倍 |
| PBR(期末日株価ベース) | 1.36倍 | 1.31倍 | 0.95倍 | 1.35倍 | 1.86倍 | ― |
| BPS | 978.37円 | 1,093.70円 +115.33円 / +11.8% |
1,215.02円 +121.32円 / +11.1% |
1,350.08円 +135.06円 / +11.1% |
1,719.39円 +369.30円 / +27.4% |
― |
| 純資産(資本合計) | 57,840 | 64,922 +7,082 / +12.2% |
72,361 +7,439 / +11.5% |
84,114 +11,753 / +16.2% |
106,477 +22,363 / +26.6% |
― |
| 営業CF | 6,296 | 8,300 +2,004 / +31.8% |
11,883 +3,583 / +43.2% |
8,855 △3,028 / △25.5% |
28,602 +19,747 / +223.0% |
― |
| 投資CF | △3,009 | △1,278 +1,731 / +57.5% |
△2,605 △1,327 / △103.8% |
△2,020 +585 / +22.5% |
△2,082 △62 / △3.1% |
― |
| 財務CF | △3,514 | △379 +3,135 / +89.2% |
△6,687 △6,308 / △1664.4% |
△8,762 △2,075 / △31.0% |
△15,928 △7,166 / △81.8% |
― |
| 現金及び現金同等物 | 18,844 | 25,779 +6,935 / +36.8% |
30,495 +4,716 / +18.3% |
27,729 △2,766 / △9.1% |
42,180 +14,451 / +52.1% |
― |
単位は百万円。EPS、BPS、PER、PBRは2026年3月期末の自己株式控除後株式数46,587,578株を基準に概算再計算しています。
IFRS適用会社のため、経常損益は税引前利益を掲載しています。2027年3月期会社予想は売上収益、営業利益、親会社所有者帰属当期利益、EPS、PERのみ掲載し、未公表項目は空欄としています。会社予想列のPERは2026年6月16日終値7,380円を用いた概算です。
IFRS適用会社のため、経常損益は税引前利益を掲載しています。2027年3月期会社予想は売上収益、営業利益、親会社所有者帰属当期利益、EPS、PERのみ掲載し、未公表項目は空欄としています。会社予想列のPERは2026年6月16日終値7,380円を用いた概算です。
中期経営計画
中長期経営方針と2027年3月期計画
詳細な複数年度の中期経営計画資料は確認できないため、公開されている中長期経営方針と単年度業績予想をもとに整理します。2027年3月期の会社計画は、売上収益145,000百万円、営業利益36,500百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益17,000百万円です。2026年3月期に大きく伸びた利益水準を維持しながら、売上収益はさらに拡大する計画です。
中長期的な重点課題は、グローバル成長の加速と製品ポートフォリオの最適化、生産性とサプライチェーンの効率化、社会課題解決に貢献する製品開発です。中国、東南アジア、インドなどの成長地域で生産、販売、アフターサービス体制を強化し、自動化、省人化、環境対応を軸に次世代の工作機械開発を進める方針です。
中長期経営方針へ
競合他社
1. シチズン時計(7762)/シチズンマシナリー
2026年6月16日終値ベースの時価総額は約5,813億円。シチズン時計は時計事業を主力としながら、工作機械事業でシチズンマシナリーを展開しています。2026年3月期は連結売上高346,808百万円、営業利益30,250百万円でした。工作機械事業は売上高86,200百万円、営業利益7,700百万円で、売上高は前期比16.1%増、営業利益は36.4%増となりました。
競合領域はCNC自動旋盤です。Cincomブランドの主軸台移動形CNC自動旋盤、Miyanoブランドの主軸台固定形CNC自動旋盤が、ツガミのCNC精密自動旋盤やCNC旋盤と直接競合します。小径精密部品、医療機器部品、自動車部品、電子部品などの量産加工で競合関係が強い企業です。
2. DMG森精機(6141)
2026年6月16日終値ベースの時価総額は約5,356億円。DMG森精機はグローバル展開する総合工作機械メーカーで、ターニングセンタ、マシニングセンタ、5軸加工機、複合加工機、自動化システム、デジタルソリューションを展開しています。2025年12月期は売上収益514,976百万円、営業利益18,974百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益24,033百万円でした。2026年12月期会社計画は売上収益535,000百万円、営業利益22,500百万円です。
ツガミとはCNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤の領域で競合します。ツガミが小型、高精度、量産加工向けに強みを持つのに対し、DMG森精機は中大型機、5軸加工、複合加工、自動化、DXまで含めた総合提案力で競合します。
3. オークマ(6103)
2026年6月16日終値ベースの時価総額は約3,008億円。オークマはNC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤、自動化、独自CNC装置を展開する総合工作機械メーカーです。2026年3月期は売上高235,888百万円、営業利益15,505百万円、親会社株主に帰属する当期純利益12,554百万円でした。製品別ではマシニングセンタが最大構成で、複合加工機、NC旋盤も主要な収益源です。
ツガミとはCNC旋盤、ターニングセンタ、マシニングセンタ、精密研削盤の領域で競合します。ただし、ツガミは小型精密部品の量産加工に強く、オークマは中大型機、複合加工、自社CNC制御、工程集約型の高付加価値機で競合する傾向があります。
強みと将来性
小型精密加工と中国・インド成長市場への展開力
ツガミの最大の強みは、CNC精密自動旋盤を中心とした小型精密加工機の製品群です。CNC精密自動旋盤は、OA機器、医療機器、デジタルカメラ、携帯端末、光通信、自動車部品など、幅広い小物部品の高精度量産加工に使われます。2026年3月期の機種別売上収益では、自動旋盤が108,621百万円と全社売上収益の大半を占めています。主力製品の需要が業績に直結しやすい一方、需要が強い局面では利益が大きく伸びやすい構造です。実際に2026年3月期は売上収益が前期比20.2%増、営業利益が54.9%増となり、売上収益、利益面ともに既往最高となりました。
地域面では中国セグメントの収益力が大きく、2026年3月期の中国セグメント売上収益は111,039百万円、セグメント利益は31,155百万円でした。中国の精密部品加工需要を取り込める体制は、同社の収益力を支える中核です。
また、インドセグメントは売上収益6,848百万円、セグメント利益347百万円となり、前期の損失から黒字化しました。中長期経営方針では、中国、東南アジア、インドなどの成長地域で生産、販売、アフターサービス体制を強化する方針を掲げています。中国依存のリスクを抱えつつも、インドや東南アジアを次の成長地域として育てられるかが将来性の焦点です。
製品面では、自動化、省人化、環境対応への需要が追い風になります。製造業では人手不足、品質安定、省エネ、工程集約の需要が強く、ツガミの高精度な小型工作機械は、量産加工の効率化ニーズと結びつきやすい分野です。
弱みとリスク要因
中国依存、主力製品集中、工作機械市況の変動リスク
最大のリスクは中国市場への依存度です。2026年3月期の顧客所在地別の中国売上収益は103,185百万円で、全社売上収益129,140百万円に対して非常に大きな比率を占めています。中国セグメントの収益力は強みですが、中国の設備投資、IT、電子部品、自動車、医療関連の需要が弱含むと、同社業績への影響も大きくなります。もう一つのリスクは主力製品への集中です。2026年3月期の自動旋盤売上収益は108,621百万円で、ツガミの売上の中心です。CNC精密自動旋盤の競争力が高いことは強みですが、需要分野が調整局面に入った場合や、競合他社が価格、性能、サービスで攻勢をかけた場合には、業績の振れが大きくなりやすい構造です。
工作機械は景気循環や設備投資サイクルの影響を強く受ける資本財です。2026年3月期は好調でしたが、同社自身も市場全体の不透明感に触れています。米中関係、関税、為替、半導体・電子部品投資、自動車関連投資の変化は、受注と収益に影響します。
地域分散も課題です。インドやその他地域は成長余地がある一方、現時点では中国に比べて規模が小さく、業績を支える柱としてはまだ育成段階です。韓国セグメントは2026年3月期に減収となり、セグメント利益も0百万円にとどまりました。中国以外の地域をどれだけ拡大できるかが、中長期の安定性を左右します。
財務面では営業CFが2026年3月期に28,602百万円まで大きく増加し、現金及び現金同等物も42,180百万円となっていますが、財務CFは△15,928百万円となりました。株主還元や自己株式取得を行う局面では、将来の成長投資、在庫、運転資金、為替変動とのバランスが重要になります。
出典
- 株式会社ツガミ 公式サイト
- 株式会社ツガミ 会社概要
- 株式会社ツガミ 製品情報
- 株式会社ツガミ 株主・投資家情報
- 株式会社ツガミ 中長期経営方針
- 株式会社ツガミ 決算短信一覧
- 株式会社ツガミ 2026年3月期 決算短信
- 株式会社ツガミ 2025年3月期 決算短信
- 株式会社ツガミ 2024年3月期 決算短信
- 株式会社ツガミ 2023年3月期 決算短信
- 株式会社ツガミ 2022年3月期 決算短信
- シチズン時計 2026年3月期 決算短信
- DMG森精機 決算報告
- オークマ 決算短信
- オークマ 製品情報
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