イメージ情報開発 3803 東証グロース
SI一貫受注 ─ 戦略立案から保守受注、サイブリッジ合同会社との資本業務提携でM&A戦略推進
事業内容 ─ SI一貫受注の情報サービス事業者
イメージ情報開発株式会社は、業務改革や課題解決を進める企業に対し、IT戦略の支援からシステムの設計構築・運用保守・業務アウトソーシング等の総合的なサービスを提供する情報・通信業企業。当社および連結子会社3社の計4社で構成される。主な事業は「SI(システムインテグレーション)一貫受注」で、戦略立案から保守受注まで一貫してサービス提供する体制が特徴。情報保守事業にも力を入れている。2026年3月期は売上高7億3,100万円(前年度比+13.2%)と増収を達成したものの、営業損失1億7,500万円・経常損失1億9,500万円・当期純損失2億5,900万円と赤字が拡大。サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づき、事業構造改革とM&A戦略を進めている。2027年3月期はM&A計画があるため業績予想の記載は見送られている。
主要事業セグメント
SI一貫受注事業(主力)
業務改革や課題解決を進める企業に対し、IT戦略の支援からシステムの設計構築・運用保守・業務アウトソーシング等の総合的なサービスを提供する事業。戦略立案から保守受注まで一貫してサービスを提供する体制が同社の事業の中核を形成している。デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴う企業のIT投資増加局面で、システム開発・運用の総合的なニーズに対応している。
情報保守事業
SI一貫受注事業と並び力を入れている事業領域。システム構築後の運用・保守・業務アウトソーシングを含む長期的な顧客関係構築型のビジネスモデル。安定的な収益基盤の構築を目指している。
サイブリッジ合同会社との資本業務提携
同社は2026年3月期において、サイブリッジ合同会社との資本業務提携を締結。同提携に基づく事業構造改革の一環として、2027年3月期にはM&A実行を計画している。買収先の事業規模により連結業績が大きく変動する可能性があるため、2027年3月期業績予想の記載は見送られている。M&A戦略による業績拡大を目指す姿勢を明確に示している。
連結子会社3社による事業展開
当社および連結子会社3社の計4社で構成されるグループ体制。子会社にはImage Information Inc.(米国法人)等を含み、グループ全体での総合的なサービス提供を実現している。
直近5年の業績サマリー
2026年3月期は売上高7億3,100万円(前年度比+13.2%増)と増収を達成したものの、営業損失1億7,500万円(前期比赤字拡大)、経常損失1億9,500万円(同赤字拡大)、当期純損失2億5,900万円(同赤字拡大)と損失が拡大した。営業損益は2024年3月期から3期連続の赤字計上が続いており、業績悪化トレンドが継続している。一方、増資により財務基盤は強化されており、サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づく事業構造改革とM&Aによる業績拡大を目指す方針。2027年3月期業績予想は買収先の事業規模により連結業績が大きく変動する可能性があるため、現時点で記載なしとなっている。直近5年で売上高は2022年3月期9.28億円→2024年3月期5.27億円と一時大きく落ち込んだ後、2025年3月期6.46億円→2026年3月期7.31億円と回復基調に転じている。
| 項目(連結・百万円) | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期 会社予想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 928 | 546 △41.2% |
527 △3.5% |
646 +22.6% |
731 +13.2% |
― |
| 営業損益 | 5 | 0 △100.0% |
△13 赤字転落 |
△70 赤字拡大 |
△175 赤字拡大 |
― |
| 経常損益 | 9 | 0 △100.0% |
△7 赤字転落 |
△69 赤字拡大 |
△195 赤字拡大 |
― |
| 当期純損益 | 6 | 50 +733.3% |
△20 赤字転落 |
△36 赤字拡大 |
△259 赤字拡大 |
― |
| EPS(一株利益) | 3.19円 | 25.08円 | △10.28円 | △18.14円 | △119.39円 | ― |
| 決算発表時株価 (参考) |
401円 | 455円 | 418円 | 571円 | 564円 | ― |
| 実績PER | 125.71倍 | 18.14倍 | -40.66倍 | -31.48倍 | -4.72倍 | ― |
| 予想PER | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
| PBR | 2.40倍 | 2.56倍 | 2.50倍 | 4.05倍 | 2.97倍 | ― |
| PSR | 0.87倍 | 1.68倍 | 1.60倍 | 1.78倍 | 1.68倍 | ― |
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 2027年3月期業績予想は、サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づくM&A計画があるため、買収先の事業規模により連結業績が大きく変動する可能性があり、現時点では業績予想の記載なしとなっています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
業績のポイント
2026年3月期は売上高7.31億円(+13.2%)と2期連続の増収を達成したものの、営業損失△1.75億円・経常損失△1.95億円・当期純損失△2.59億円と赤字幅が前年から大きく拡大。営業赤字は2024年3月期△0.13億円→2025年3月期△0.70億円→2026年3月期△1.75億円と拡大トレンドが3期連続で続いている。一方、増資により財務基盤を強化し、サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づく事業構造改革とM&A戦略により業績拡大を図る方針。2027年3月期はM&Aの実行による連結業績変動可能性のため業績予想未開示となっている。継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断されている。EPSは2026年3月期△119.39円と大幅悪化、PBR2.97倍・PSR1.68倍と業績規模に対する市場評価は依然として高水準。
中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
同社は2024年6月28日に公表した「事業計画及び成長可能性に関する事項」として、2025年3月期から2027年3月期を対象とした3か年の中期経営計画を策定している。3つの中期目標と、それらの目標実現のための5つの施策で構成されている。重点施策の一つに「事業規模拡大に向けた資金調達と積極的な事業投資」を掲げ、サイブリッジ合同会社との資本業務提携・M&A戦略は本中期経営計画の中核施策と位置付けられている。
中期目標(3項目)
- 事業規模の拡大と収益性の向上
- (具体的な数値目標は公開情報上未確認)
- (同上)
5つの実施施策
- 事業規模拡大に向けた資金調達と積極的な事業投資
- サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づく事業構造改革
- M&Aによる事業領域拡大
- (その他施策については公開情報上未確認)
営業利益黒字化計画
- 中期経営計画実施施策の着実な実行を通じた営業利益の黒字化を計画
- 「事業規模拡大に向けた資金調達と積極的な事業投資」の着実な実行が黒字化への基盤
- 資金面については資金調達までの手元資金は十分確保済み
財務面の安全性
- 増資による財務基盤強化を実施済み
- 継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断
強みと注目点
① SI一貫受注のビジネスモデル
戦略立案からシステムの設計構築・運用保守・業務アウトソーシング、さらに保守受注までを一貫して提供できる総合的なSIサービス体制が同社の強み。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進展する中で、企業のIT投資は増加傾向にあり、SI一貫受注の総合的なサービス提供能力は、複合的なIT課題を抱える企業にとって魅力的な選択肢となり得る。
② サイブリッジ合同会社との資本業務提携
サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づき、事業構造改革とM&A戦略を推進。2027年3月期にはM&A実行が計画されており、買収先の事業規模により連結業績が大きく変動する可能性があるため業績予想は未記載となっている。資本業務提携を背景としたM&A戦略により、業績の本格的な拡大局面入りを期待できる材料を備えている。
③ 増資による財務基盤強化
当連結会計年度において増資を実施し、財務基盤を強化している。営業赤字が3期連続で拡大している状況下でも、財務面での安全性は確保されている。M&A実行を含む事業投資のための資金面でも、調達までの手元資金は十分確保できていると公表されている。
④ 売上高は2期連続の増収トレンド
売上高は2024年3月期5.27億円→2025年3月期6.46億円→2026年3月期7.31億円と2期連続で増加トレンド。底打ち感を示す重要な指標となっている。一方で利益面は赤字幅拡大が続いており、収益性の改善が当面の経営課題となっている。
弱み・リスク要因
決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。
① 営業赤字3期連続拡大
営業損益は2024年3月期△0.13億円→2025年3月期△0.70億円→2026年3月期△1.75億円と3期連続で赤字幅が拡大している。純利益も2026年3月期△2.59億円と大幅な赤字を計上。EPSも△119.39円と大幅悪化。直近12四半期は業績が悪化傾向であり、業績回復への明確な道筋がまだ示されていない段階にある。
② 2027年3月期業績予想未開示
2027年3月期はサイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づくM&Aを計画しているが、買収先の事業規模により連結業績が大きく変動するため、現時点では業績予想の記載なしとなっている。M&A実行の不確実性が高い状況であり、投資家にとっては将来業績の見通し精度が著しく制限される状況。
③ 業績規模に対する市場評価の高さ
2025年3月期決算発表時点でPBR2.97倍・PSR1.68倍と、3期連続の営業赤字拡大という業績悪化局面でも市場評価は依然として高水準。M&A期待を織り込んだ評価となっている可能性があり、M&A戦略が想定通り進まない場合、評価調整リスクが存在する。
④ 中期経営計画の数値目標未公表
2024年6月28日公表の中期経営計画では、「事業規模の拡大と収益性の向上」等の3つの中期目標と5つの施策を示しているものの、具体的な売上高・営業利益などの数値目標は公開情報上明確に確認できない。営業利益黒字化を計画していると公表されているが、達成時期や数値水準が示されていないため、市場参加者にとって計画の評価が困難な状況。
⑤ M&A戦略の実行リスクと統合リスク
サイブリッジ合同会社との資本業務提携に基づくM&A戦略の実行が業績拡大の中核として位置付けられているが、適切な買収案件の発掘、買収価格の妥当性、買収後の事業統合(PMI)など、M&A戦略には複数の不確実性が伴う。特に同社のような中小規模の上場企業の場合、買収後の経営管理体制構築・統合プロセス・のれん償却負担等が業績に大きな影響を与える可能性がある。
- イメージ情報開発株式会社 公式サイト
- イメージ情報開発株式会社「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」
- イメージ情報開発株式会社「事業計画及び成長可能性に関する事項」(2024年6月28日公表)
- イメージ情報開発株式会社「サイブリッジ合同会社との資本業務提携に関するお知らせ」
- イメージ情報開発株式会社「有価証券報告書」
本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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