4382 HEROZ

HEROZ 4382 東証スタンダード

HEROZ, Inc.|「AI革命」をビジョンに掲げ、AIを活用したサービスを法人向け(BtoB)・個人向け(BtoC)で展開。将棋ウォーズなどのゲームAIと、金融・建設・エンタメ等向けの業界特化型AIソリューション、法人向け生成AI「HEROZ ASK」を提供。

※2026年6月8日時点の情報

事業内容

2026年6月初旬時点の時価総額は約106億円。本社は東京都港区芝、代表取締役CEOは林隆弘。決算期は4月。資本金は1億1100万円。AIを活用した法人向け課題解決と一般消費者向けゲームAIサービスを展開しており、2026年4月期第1四半期より従来の「AI/DX事業」を「AIX事業」に名称変更している。2026年4月期第3四半期累計(2026年3月13日発表)は売上高46億8700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益3億5800万円(同126.4%増)と増収・大幅増益で進捗している。

AIX事業(BtoB)

金融・建設・エンターテインメント等を重点領域に、独自AI技術を基盤とした業界特化型ソリューションを提供。金融市場データを分析した株価予測・投資パフォーマンス向上AI、建設業界向けAI、企業向け課題解決AIなど。

AIX事業(BtoC)

「将棋ウォーズ」「囲碁ウォーズ」「CHESS HEROZ」「BackgammonAce」「ポケモンコマスター」など、AI技術を活用したオンライン対戦・対局ゲームを提供。創業初期からのコア事業でブランドが確立している。

HEROZ ASK

法人向け生成AIサービス。2025年6月に新機能として業務特化のAIエージェントを構築できるプラットフォームの提供を開始しており、企業ごとの課題解決に合わせた独自AIエージェントの構築が可能。

BLOOMWORKS

HEROZが展開するAI採用支援サービス。「即戦力」だけでなく「組織と共に成長する人材」の採用を支援することをコンセプトとした、AIを活用した採用ソリューション。

AI Security事業

マネージドセキュリティサービスを中心とした事業。グループ全体のリカーリング売上の50%超を占め、解約率0.7%と低い水準を維持。安定的なストック収益源となっている。

直近5年業績サマリー

2025年4月期通期は売上高59億2900万円(前期比22.5%増)とM&A効果も寄与して大幅増収となった一方、「HEROZ ASK」「JOINT」など新規SaaSへの先行投資およびBtoB事業の売上計上が翌期にずれた影響で営業利益は前期比32.2%減と減益となった。ソフトウェアの減損損失を特別損失として計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は1億7700万円の赤字となった。2026年4月期会社予想(下方修正後)は売上高64億円、営業利益5億円、当期純利益5000万円で増収・営業増益・最終黒字転換を見込む。

項目(連結・百万円) 2021年4月期 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期
会社予想
売上高 4,841 5,929
+22.5%
6,400
営業損益 451 306
△32.2%
500
経常損益 368 228
△38.0%
420
当期純損益 △1,134 △177
赤字縮小
50
EPS(一株利益) △75.45円 △11.79円 3.29円
PER -18.49倍 -101.36倍 363.22倍
PBR 4.44倍 3.97倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。PER・PBRは期末日終値ベースで算出した参考値です。正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

中期経営計画

2026年4月期業績予想とAIエージェント領域への注力

同社は数値目標を含む包括的な中期経営計画は公表していない。直近で会社が公表している成長指標は2026年4月期の業績予想(2024年12月12日に下方修正)であり、売上高64億円、営業利益5億円、経常利益4億2000万円、当期純利益5000万円の増収・営業増益を見込む。

成長戦略としては、IDC Japanが予測するAIシステム市場の2024年1.3兆円規模から2029年4.2兆円規模への拡大をターゲットと位置付けている。「HEROZ ASK」を中核とするAIエージェントプラットフォームの提供拡大、金融・建設・エンターテインメント領域でのBtoB案件獲得、AI Security事業のリカーリング収益基盤の維持・拡大を成長ドライバーとしている。

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強みと注目点

① 将棋AI「Ponanza」由来の独自AI技術力

共同創業者の山本一成氏が開発した将棋AI「Ponanza」を起点とする深層学習・ゲームAIの技術蓄積を、金融・建設・エンタメ等のBtoB領域に応用している点が特徴。AIエージェント・生成AIへの展開に必要なエンジニアリング基盤を保有している。

② リカーリング収益基盤の存在

マネージドセキュリティサービスを中心とするAI Security事業がグループ全体のリカーリング売上の50%超を占め、解約率0.7%と低い水準を維持。先行投資型のSaaS事業を展開する中で、安定収益源を確保している。

③ 生成AI・AIエージェント領域への先行投資

法人向け生成AI「HEROZ ASK」を中核に、業務特化型AIエージェントを構築できるプラットフォームを提供開始するなど、生成AI・AIエージェント市場の拡大を見据えた先行投資を継続。2026年4月期第3四半期累計の営業利益は前年同期比126.4%増と回復基調にある。

弱み・リスク要因

① 当期純損益の赤字継続と高PER水準

2024年4月期・2025年4月期と2期連続で当期純損益が赤字となっており、2026年4月期会社予想ベースでも予想PERは300倍超と相対的に高い水準。新規SaaSへの先行投資負担とソフトウェア減損が直近の業績を圧迫した。

② SaaS事業の先行投資と業績変動リスク

「HEROZ ASK」「JOINT」など新規SaaS事業への先行投資が継続しており、収益化のタイミングや投資回収ペースが業績変動要因となる。BtoB案件の売上計上時期のズレも業績進捗に影響しやすい構造となっている。

③ 業績予想の下方修正実績

2024年12月12日に2026年4月期通期経常利益を従来予想7億2000万円から4億2000万円へ41.7%下方修正した経緯がある。会社予想と実績との乖離リスクがあり、業績進捗の継続的な確認が必要となる。

本記事は公開情報をもとに作成した情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。記載内容の正確性については最善を尽くしておりますが、その完全性を保証するものではありません。

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