4438 Welby

Welby(4438)企業分析|PHRサービスで患者中心医療を支援 | ストップ高安研究所

Welby 4438 東証グロース

株式会社Welby(Welby, Inc.)。生活習慣病・各種疾患を対象としたPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを提供するデジタルヘルス企業。

※2026年6月4日時点の情報

事業内容 ─ PHRプラットフォームによる患者中心医療の支援

株式会社Welbyは2011年9月設立、本社は東京都中央区京橋。代表取締役は比木武、資本金1,167,250千円(2025年12月31日現在)、従業員数36名(同)。2019年3月29日に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場。事業ミッション「”Empower the Patients” テクノロジーとデータで患者中心医療の実現に貢献する」を掲げ、糖尿病・高血圧症などの生活習慣病をはじめとする各種疾患の治療分野で患者の自己管理をサポートするPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービス事業を展開。2024年には中部電力からメディカルデータカード株式会社(MeDaCa)の株式過半数を取得し、スズケンを含む3社共同体制でヘルスケアサービス開発を推進している。

主要事業セグメント

疾患ソリューションサービス

製薬メーカー、医療機器メーカー等と共同開発する疾患別PHRアプリ・サービス。糖尿病、高血圧症などの生活習慣病に加え、皮膚科領域(マルホ「ニキビログ」「アトピーノート」)、オンコロジー領域など適用疾患領域を拡大している。

マイカルテサービス(Welbyマイカルテ)

患者が自身の医療関連情報(血圧・体重・血糖値等の数値情報、生活情報、検査数値、薬剤処方記録等)を記録し、医師・医療機関と情報共有できるPHRアプリ。かかりつけ医療機関は9,500施設規模に拡大している。

子会社MeDaCa(メディカルデータカード)

2024年に中部電力から株式過半数を取得した連結子会社。中部電力、スズケンとの3社共同でヘルスケアサービスを開発。フレイル状態検知サービスなど地域ヘルスケア領域を展開している。

Welby RWE(リアルワールドエビデンス)ソリューション

臨床試験における患者自身による主観的評価データ蓄積・支援ツールを製薬企業向けに提供。データマネジメントを通じた医薬品開発支援を行う。

直近5年の業績サマリー

2024年12月期は売上高635百万円(前期比+20.3%)、営業損益△452百万円(赤字縮小)、当期純損益△539百万円(赤字縮小)。2023年12月期、2024年12月期と赤字縮小傾向だが、4期連続で営業赤字が続いている。2025年12月期会社予想は売上高1,466百万円(大幅増収)、営業損益△30百万円(赤字大幅縮小)の収益改善計画。新株予約権(第13回、2025年11月14日発行)を含む資金調達と事業拡大を進めている。

項目(連結・百万円) 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期 2026年12月期 2026年12月期
会社予想
売上高 1,050 575
△45.2%
528
△8.2%
635
+20.3%
1,466
営業損益 60 △437
赤字転落
△654
赤字拡大
△452
赤字縮小
△30
経常損益 73 △438
赤字転落
△655
赤字拡大
△454
赤字縮小
当期純損益 33 △505
赤字転落
△804
赤字拡大
△539
赤字縮小
EPS(一株利益) 4.33円 △64.51円 △98.61円 △65.21円
決算発表時株価
(参考)
392円 610円 324円 288円 279円
実績PER 90.53倍 -9.46倍 -3.29倍 -4.42倍
予想PER
PBR 2.41倍 4.27倍 3.53倍 10.83倍
PSR 2.92倍 8.31倍 5.01倍 3.75倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。
※2023年12月期から3期連続で営業赤字。2025年11月14日付で第13回新株予約権の発行を実施している。

中期経営計画

事業計画及び成長可能性に関する事項

同社IRサイトでは独立した中期経営計画ページとしては確認できていない。事業計画および成長可能性に関する事項は決算説明資料の中で開示されている。詳細は決算説明資料へ

強みと注目点

① PHR領域のリーディングカンパニーとしての地位

2011年の創立以来、PHR(Personal Health Record)サービスのリーディングカンパニーとして事業を展開。PHRサービス事業協会の設立に参画し執行役を務めるなど、官民一体でのPHR社会実装を推進する立場にある。

② 大手企業・医療機関との広範な連携体制

持分法適用会社の親会社にスズケン(東証プライム)を持ち、中部電力との資本業務提携、デジタルガレージ・日本郵政キャピタル等との資本提携、製薬大手(マルホ等)との共同開発など、医療・流通・エネルギー分野の大手企業との連携基盤を有する。Welbyマイカルテのかかりつけ医療機関は9,500施設規模に拡大している。

③ 適用疾患領域の拡大と新規事業展開

従来の生活習慣病領域から、皮膚科(ニキビログ、アトピーノート)、オンコロジー領域などへ適用疾患領域を拡大。臨床試験向けRWEソリューションも展開。2024年のMeDaCa子会社化により、地域ヘルスケアサービスへの展開も進めている。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 営業赤字の継続

2023年12月期から3期連続で営業損益が赤字(△437百万円、△654百万円、△452百万円)。当期純損益も大幅赤字が続いており、収益化が経営上の最重要課題となっている。

② 新株予約権発行による希薄化リスク

2025年11月14日付で第13回新株予約権を発行。事業拡大資金の調達と引き換えに、将来的な新株予約権の行使に伴う既存株主の持分希薄化リスクがある。

③ 製薬メーカー等への売上依存と業績変動

疾患ソリューションサービスは製薬メーカー等のクライアント案件に依存しており、案件タイミングや受注規模によって業績が大きく変動する。2023年12月期は売上高△45.2%減と大幅減収となるなど、業績の振れ幅が大きい。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

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