6505 東洋電機製造

6505 東洋電機製造

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事業内容と業績

交通事業(旧ICTソリューション統合)

交通事業(旧ICTソリューション統合) 業績推移
2022~2026年5月期実績・2027年5月期会社予想|単位:百万円(売上高は外部顧客向け)
売上高セグメント利益損失2027/5 予想
2027/5期 Q1売上高8,023百万円前年同期比 31.5%
2027/5期 Q1セグメント利益1,736百万円前年同期 1,061百万円
2027/5期 Q1利益率21.6%単純計算
鉄道車両の走行を支える電機品と、駅務・監視系のICTソリューションを提供する事業です。主電動機、VVVFインバータを使う推進制御装置、補助電源装置、パンタグラフ、歯車装置、車両のドア装置、列車制御管理装置などを開発・製造・販売しています。鉄道事業者向けには保守・更新用機器や、回生電力を蓄える鉄道用蓄電システムも扱います。旧ICTソリューション事業に属した定期券発行機・車内券発行機などの駅務機器、設備監視・位置監視に利用する遠隔監視制御システムも2027年5月期から交通事業に統合されました。国内外の鉄道インフラ向けに受注生産で納入する性質があり、個別案件の売上計上時期と採算性が収益に影響します。

産業事業

産業事業 業績推移
2022~2026年5月期実績・2027年5月期会社予想|単位:百万円(売上高は外部顧客向け)
売上高セグメント利益損失2027/5 予想
2027/5期 Q1売上高2,401百万円前年同期比 4.1%
2027/5期 Q1セグメント利益308百万円前年同期 100百万円
2027/5期 Q1利益率12.8%単純計算
産業用モータとパワーエレクトロニクスを組み合わせ、工場の生産・加工・搬送設備を駆動するシステムを提供する事業です。産業用インバータ、電力変換装置、高効率モータ、制御システムを開発し、鉄鋼・素材・機械加工などの生産設備の自動化・高効率化を支えます。自動車向けには動力性能やエネルギー効率を評価する試験装置と駆動系システム、さらに発電・電源・社会インフラ関連設備、水道・衛生設備向けの電機システム、車載用電機品を扱います。製品単品の供給に加え、顧客設備に合わせたシステム設計・製造・据付関連工事まで対応します。顧客の設備投資動向と案件構成、採算管理が業績を左右する受注型事業です。

※2027年5月期から旧ICTソリューション事業が交通事業へ統合。2022~2026年の交通事業グラフは比較可能性のため「旧交通+旧ICT」の外部売上高・セグメント利益の単純合算に組み替えています。2027年5月期の会社予想は企業公表のセグメント見通しです。Q1は年換算していません。

直近5年業績サマリー

業績項目 2022年5月期
実績
2023年5月期
実績
2024年5月期
実績
2025年5月期
実績
2026年5月期
実績
2027年5月期
Q1実績
2027年5月期
会社予想
売上高
30,158
31,025
+867 / +2.9%
32,140
+1,115 / +3.6%
40,539
+8,399 / +26.1%
40,480
-59 / -0.1%
10,426
+2,017 / +24.0%
42,500
+2,020 / +5.0%
営業損益
171
517
+346 / +202.3%
927
+410 / +79.3%
2,384
+1,457 / +157.2%
3,111
+727 / +30.5%
1,073
+706 / +192.4%
3,800
+689 / +22.1%
経常損益
766
987
+221 / +28.9%
1,487
+500 / +50.7%
2,584
+1,097 / +73.8%
3,520
+936 / +36.2%
1,269
+736 / +138.1%
4,000
+480 / +13.6%
当期純利益
-930
824
+1,754 / +188.6%
935
+111 / +13.5%
2,128
+1,193 / +127.6%
2,976
+848 / +39.8%
875
+410 / +88.2%
3,100
+124 / +4.2%
EPS
-104.02円
91.85円
+195.87 / +188.3%
99.53円
+7.68 / +8.4%
231.29円
+131.76 / +132.4%
329.76円
+98.47 / +42.6%
95.51円
+44.03 / +85.5%
343.57円
+13.81 / +4.2%
一株配当金
30円
30円
0 / 0.0%
30円
0 / 0.0%
70円
+40 / +133.3%
100円
+30 / +42.9%
—
138円
+38 / +38.0%
純資産
22,012
24,582
+2,570 / +11.7%
26,070
+1,488 / +6.1%
27,385
+1,315 / +5.0%
30,611
+3,226 / +11.8%
33,155
+2,544 / +8.3%
—
営業CF
2,504
815
-1,689 / -67.5%
1,846
+1,031 / +126.5%
601
-1,245 / -67.4%
-826
-1,427 / -237.4%
— —
投資CF
289
635
+346 / +119.7%
-413
-1,048 / -165.0%
-290
+123 / +29.8%
-126
+164 / +56.6%
— —
財務CF
-2,356
-390
+1,966 / +83.4%
-979
-589 / -151.0%
-2,004
-1,025 / -104.7%
226
+2,230 / +111.3%
— —
フリーCF
2,793
1,450
-1,343 / -48.1%
1,433
-17 / -1.2%
311
-1,122 / -78.3%
-952
-1,263 / -406.1%
— —
受注残高
27,275
29,496
+2,221 / +8.1%
41,375
+11,879 / +40.3%
41,154
-221 / -0.5%
46,310
+5,156 / +12.5%
47,839
+1,529 / +3.3%
—

※金額は百万円、EPSと配当は円。前期比は年次実績・翌期予想については前期通期、2027年5月期Q1は前年同四半期の比較値(開示値がない項目は2026年5月期末比)です。フリーCF=営業CF+投資CF。最新Q1のCFは決算短信に開示がないため表示していません。受注残高は会社公表の業績推移資料によります。

1.会社予想と実績

前年度本決算で公表された当該年度の期首会社予想と本決算実績を比較。予想青/実績マゼンタ。単位:百万円(EPSは円)。年度途中の修正予想との比較ではありません。

売上高|期首会社予想と実績

34,00031,0252023年5月期達成率 91.2%34,50032,1402024年5月期達成率 93.2%37,00040,5392025年5月期達成率 109.6%40,00040,4802026年5月期達成率 101.2%期首会社予想実績

各年度の直下は実績÷期首会社予想の単純達成率。予想が正の数値の年度のみ。2022年5月期の期首予想は添付資料にないため対象外。

営業利益|期首会社予想と実績

4505172023年5月期達成率 114.9%6009272024年5月期達成率 154.5%1,3002,3842025年5月期達成率 183.4%2,4003,1112026年5月期達成率 129.6%期首会社予想実績

各年度の直下は実績÷期首会社予想の単純達成率。予想が正の数値の年度のみ。2022年5月期の期首予想は添付資料にないため対象外。

経常利益|期首会社予想と実績

7009872023年5月期達成率 141.0%9501,4872024年5月期達成率 156.5%1,7002,5842025年5月期達成率 152.0%2,5003,5202026年5月期達成率 140.8%期首会社予想実績

各年度の直下は実績÷期首会社予想の単純達成率。予想が正の数値の年度のみ。2022年5月期の期首予想は添付資料にないため対象外。

親会社株主帰属利益|期首会社予想と実績

8008242023年5月期達成率 103.0%8009352024年5月期達成率 116.9%1,2002,1282025年5月期達成率 177.3%2,2502,9762026年5月期達成率 132.3%期首会社予想実績

各年度の直下は実績÷期首会社予想の単純達成率。予想が正の数値の年度のみ。2022年5月期の期首予想は添付資料にないため対象外。

EPS|期首会社予想と実績

89.4891.852023年5月期達成率 102.6%84.8199.532024年5月期達成率 117.4%128.64231.292025年5月期達成率 179.8%248.84329.762026年5月期達成率 132.5%期首会社予想実績

各年度の直下は実績÷期首会社予想の単純達成率。予想が正の数値の年度のみ。2022年5月期の期首予想は添付資料にないため対象外。

2027年5月期:最新Q1と修正後の通期予想

売上高 10,426 / 42,500(24.5%) 営業利益 1,073 / 3,800(28.2%) 経常利益 1,269 / 4,000(31.7%) 親会社株主帰属利益 875 / 3,100(28.2%) EPS 95.51 / 343.57(27.8%)

この進捗率は四半期実績を通期計画で割った単純な進捗率であり、通期達成確率を示すものではありません。2027年5月期の通期予想は2026年10月14日に上方修正された最新版です。

2.達成・未達理由

年度別の期首計画比

2023年5月期期首会社予想との比較
売上高 91.2%営業利益 114.9%経常利益 141.0%親会社株主帰属利益 103.0%EPS 102.6%

売上高は期首予想34,000百万円を下回る一方、営業利益は517百万円と予想450百万円を上回りました。交通事業セグメント利益は2,190→2,259百万円、ICTソリューションは142→413百万円。営業利益の超過を、これらのセグメント利益改善と整合的に確認できます。ただし、予想差の内訳を定量的に説明する資料ではありません。

2024年5月期期首会社予想との比較
売上高 93.2%営業利益 154.5%経常利益 156.5%親会社株主帰属利益 116.9%EPS 117.4%

売上高は期首予想34,500百万円に届きませんでしたが、営業利益927百万円は予想600百万円を大幅に超過。産業事業のセグメント利益が479→1,030百万円へ増え、交通事業も2,259→2,387百万円に改善しています。売上計画未達と採算改善が同時に起きています。

2025年5月期期首会社予想との比較
売上高 109.6%営業利益 183.4%経常利益 152.0%親会社株主帰属利益 177.3%EPS 179.8%

売上高40,539百万円は期首予想37,000百万円を上回り、営業利益2,384百万円も予想1,300百万円を大きく超過しました。交通事業の外部売上高が20,737→27,822百万円、セグメント利益が2,387→3,614百万円へ伸びたことが、全社業績改善と整合します。

2026年5月期期首会社予想との比較
売上高 101.2%営業利益 129.6%経常利益 140.8%親会社株主帰属利益 132.3%EPS 132.5%

売上高40,480百万円は期首予想40,000百万円を小幅超過。営業利益は3,111百万円と予想2,400百万円を超えました。交通事業セグメント利益が3,614→5,316百万円に増加する一方、ICTソリューションは543→△30百万円となり、事業ごとの明暗が分かれています。

※理由欄は決算短信のセグメント別実績と予想差から検証できる数値関係を中心に記載。過年度の予想差について開示された因果関係を断定していません。

3.事業セグメントの自信度

独自の数値評価。強気・中立・弱気は企業発表の判断ではありません。決算短信にない経営者発言を原文引用として創作しません。

交通事業(旧ICTソリューション統合)

前年比較は報告セグメントの数値を使用。強弱の判定は業績動向に基づく分析であり、経営陣の表明を意味しません。

2022年5月期
中立(独自評価)

交通+情報機器の合算セグメント利益2,332百万円。2023年見通しを判断する定性文は提供短信に見当たらず、強弱は数値面に限定。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2023年5月期
中立(独自評価)

統合相当利益2,672百万円、前期比14.6%増。交通自体は2,190→2,259百万円で緩やかな改善。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2024年5月期
中立(独自評価)

統合相当利益2,701百万円、前期比1.1%増。利益は微増だが、全社予想を超過。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2025年5月期
強気(独自評価)

交通外部売上高27,822百万円へ拡大。統合相当利益4,157百万円、前期比53.9%増。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2026年5月期
強気(独自評価)

交通単独利益5,316百万円に伸長。旧ICTは損失に転じたため統合相当利益5,286百万円。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2027年5月期(1Q)
強気(独自評価)

統合後交通事業はQ1利益1,736百万円。会社は高採算案件・価格適正化・原価低減の効果を説明し通期見通しを上方修正。

最新の業績予想修正理由(公表内容):「交通事業を中心に収益性の高い案件の売り上げ計上」ほか、価格適正化・原価低減。開示内容の報道

産業事業

前年比較は報告セグメントの数値を使用。強弱の判定は業績動向に基づく分析であり、経営陣の表明を意味しません。

2022年5月期
中立(独自評価)

セグメント利益477百万円。明確な翌期のセグメント別業績予想・定性コメントは提供資料で確認できません。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2023年5月期
中立(独自評価)

利益479百万円と前年とほぼ横ばい。売上は9,902→9,905百万円。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2024年5月期
強気(独自評価)

利益1,030百万円、前年479百万円から大幅増加。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2025年5月期
強気(独自評価)

利益1,425百万円へ改善。売上10,895百万円、前年10,257百万円より増加。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2026年5月期
中立(独自評価)

売上12,008百万円へ増える一方、利益1,389百万円は前年比微減。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
2027年5月期(1Q)
強気(独自評価)

Q1セグメント利益308百万円と前年100百万円から改善。通期セグメント予想は1,700百万円。

原文コメント:添付の英訳決算短信は事業区分の定義と数値が中心で、当該年度の経営陣によるセグメント別の強弱判断を示す原文コメントは確認できません。
4.最新予想信頼度
最新予想信頼度(定量評価)
中~高|上方修正後の達成を支持

2027年5月期の営業利益会社予想3,800百万円(前年3,111百万円)、経常利益4,000百万円(前年3,520百万円)。2027年5月期Q1の営業利益は1,073百万円(前年367百万円)で、通期予想の28.2%に到達しました。経常利益は31.7%、純利益は28.2%の単純進捗です。

達成できると判断する理由

  • 交通事業のQ1セグメント利益は1,736百万円で、前年の旧交通・旧ICT合算1,061百万円から拡大。
  • 会社が高採算案件の計上、価格適正化、原価低減の効果を示し、売上予想据え置きで営業利益予想を2,600→3,800百万円に上方修正。
  • Q1受注残高47,839百万円は前期末46,310百万円より増加。売上の先行指標となる受注基盤が維持されています。
  • 過去4期連続で、当初会社予想の営業利益を実績が上回りました。

達成できないと判断する理由

  • 上方修正後も残り9か月で営業利益2,727百万円の計上が必要。Q1高採算案件の反復性は添付短信だけでは確定できません。
  • 2026年5月期の営業CFは△826百万円。売上・利益の伸びと現金回収の差は注意点です。
  • Q1売上高進捗24.5%に対し、残り9か月売上高32,074百万円が必要。受注の納入時期、検収、工事採算に左右されます。
  • 交通事業は大型案件依存があり、上期好採算案件が先行計上されている場合はQ1利益率を年間へ直線外挿できません。

収益計上時期を見る際の注意点

会社の上方修正では「第1四半期に交通事業を中心として収益性の高い案件の売り上げ計上が進んだ」ことが背景とされています。これは四半期ごとの案件採算・計上時期に差があることを示します。Q1の営業利益率10.3%をそのまま通期に当てはめることは適切ではありません。修正後の年間営業利益率計画は8.9%です。

最終判断

現時点では修正後会社予想の達成を支持します。根拠はQ1実績、高採算案件の売上計上、価格・原価改善、受注残高増加です。ただし、下期の案件利益率・CF改善が確認されるまでは「確実」とは判断しません。

会社予想達成時のPER:2026年10月15日11:18時点の参照株価2,828円 ÷ 2027年5月期会社予想EPS343.57円=約8.23倍。これは参照時刻の株価に基づく値であり終値ではありません。配当予想は138円。

6505 / TOYO DENKI SEIZO / MID-TERM PLAN ANALYSIS

東洋電機製造
サステナブル2030

中期経営計画「変革への挑戦と成長の加速」
2027年5月期〜2030年5月期|2026年7月15日公表

鉄道関連電機品産業用システム収益体質強化資本効率・株主還元

01|2030年の経営目標

売上の拡大とともに、営業利益率を9.0%へ引き上げる計画。比較基準は2026年5月期の実績。

売上高
480 億円
2026年実績比 +18.6%
営業利益
43.0 億円
2026年実績比 +38.3%
営業利益率
9.0%
2026年実績比 +1.3pt
ROE
10.0%
2026年実績 10.3%

02|経営数値:実績・初年度計画・最終目標

指標2026/5
実績
2027/5
計画
2030/5
目標
26→30
増減
受注高456.3億円435億円480億円+5.2%
└ 交通事業・受注333.6億円310億円330億円−1.1%
└ 産業事業・受注122.6億円125億円150億円+22.3%
売上高404.8億円425億円480億円+18.6%
└ 交通事業・売上284.6億円295億円330億円+16.0%
└ 産業事業・売上120.0億円130億円150億円+25.0%
営業利益31.1億円26.0億円43.0億円+38.3%
営業利益率7.7%6.1%9.0%+1.3pt
ROE10.3%8.3%10.0%−0.3pt

出典:2026年7月15日公表の中期経営計画(数値目標)。増減率は同計画の公表数値から算出。事業別数値の合計と全社値には丸め等による差がある。

03|達成に向けた基本方針

01成長戦略

顧客・市場の需要を出発点とする「マーケットイン」へ転換。新事業と海外市場を収益源に育てる。

  • 事業開発センター・技術センターによる開発強化
  • 研究開発・設備投資、外部アライアンスの活用
  • 海外での市場分析・採算管理・案件リスク管理の徹底

02収益体質強化

受注量そのものより案件の採算・品質を重視する「量より質」へ。

  • インフレを踏まえた販売価格の適正化
  • 品質管理、技術・業務基盤の高度化
  • 生産管理とコスト削減、生産性向上
  • 事業の選択と集中

03BSマネジメント

資産効率改善により成長投資と株主還元の財源を確保。

  • 政策保有株式の縮減、グループ資産の活用
  • 売掛金回収条件の見直し・在庫適正化
  • 運転資本圧縮による借入金抑制

04構造改革

部門・子会社単位の部分最適から、グループ一体の経営へ移行。

  • 生産体制・拠点・組織の見直し
  • 人材再配置と人事制度改革
  • DX活用と迅速な意思決定
  • 調達網の強靱化

04|事業成長の具体的な領域

交通事業:2030年売上 330億円

国内の鉄道新造車両・機器更新、東南アジアなどのインフラ需要、駅務機器のキャッシュレス・チケットレス化への対応を狙う。2026年6月にICTソリューション事業を交通事業へ統合。

産業事業:2030年売上 150億円

自動車の電動化・ADAS開発向け試験システム、工場設備の省エネルギー化・更新、分散型電源装置や非常用発電設備などが主要な対象市場。

JR東日本との戦略協業:2026年7月の計画発表時点では第三者割当等によるJR東日本の持株比率20%を見込むと公表。資本・人的関係と鉄道車両用電機品に関する協業の強化を掲げる。

05|投資と株主還元の計画

計画期間4年間のキャッシュ配分。成長投資を前計画の65億円から130〜150億円へ拡大する。

230〜250億円
営業キャッシュフロー(4年間)
130〜150億円
成長投資(4年間)
40〜60億円
株主還元(4年間)

成長投資の内訳・財務規律

研究開発50〜60億円/人的資本30億円/DX・IT 20億円/生産能力増強30〜40億円。別途、維持更新投資20億円。財務指標の目安は自己資本比率45%以上、D/Eレシオ0.5倍以下。

2027年5月期からの配当方針:連結配当性向40%以上、かつ株主資本DOE3.0%を下限。中間配当を導入。計画公表時の2027年5月期年間配当予想は116円(中間58円)。機動的な自己株式取得も掲げる。

06|数値目標の読み解き

2027年5月期 / 初年度計画
増収・営業減益

売上高425億円(2026年比+5.0%)に対し、営業利益26億円(同−16.4%)。営業利益率は7.7%から6.1%へ低下する計画。

2030年5月期 / 最終目標
利益率9.0%へ

2027年計画から売上高は+12.9%、営業利益は+65.4%。最終目標の達成には、増収だけでなく利益率改善が重要。

2028年5月期・2029年5月期の個別年度数値目標は当該計画資料に記載されていないため掲載しない。

分析の焦点:2026年の営業利益31.1億円を起点に、2027年は26億円へ減益を見込む。2030年の43億円達成を左右するのは、価格適正化・生産性向上・高採算案件比率の引き上げを通じた収益体質の変化。

07|会社資料にある主なリスク・課題

海外事業と地政学

国際情勢の不安定化、サプライチェーンの地政学リスク。海外案件での採算・リスク管理の徹底が課題。

調達安定性

中小零細企業への調達依存が高く、部材供給の安定性と継続性に懸念があると記載。

コスト増と収益管理

インフレ・人件費増の環境下で、価格適正化、品質向上、コスト削減を継続する必要がある。

技術開発・組織変革

新製品創出力、技術・業務基盤の高度化、年齢構成の偏り、経営資源・組織配置の最適化が継続課題。

出典・基準資料

東洋電機製造「中期経営計画の策定に関するお知らせ」(2026年7月15日/PDF)

東洋電機製造 公式IR「長期ビジョン・中期経営計画」

掲載値の「実績」「計画」「目標」は区別して記載。増減率・分析上の着眼点は公表数値をもとに整理。目標値は会社計画であり達成を保証するものではありません。

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