7435 ナ・デックス

ナ・デックス(7435)企業分析|抵抗溶接制御装置トップシェア | ストップ高安研究所

ナ・デックス 7435 東証スタンダード

国内自動車業界トップシェアの抵抗溶接制御装置メーカー&商社(旧・名古屋電元社)─ 接合技術を核に4事業を展開、メーカーと商社の機能を併せ持つ

※2026年5月28日時点の情報

事業内容 ─ 接合技術を核とするメーカー機能&商社機能の融合企業

株式会社ナ・デックス(NADEX CO., LTD.)は、愛知県名古屋市に本社を置く産業機器メーカー兼商社。旧社名は名古屋電元社で、メーカー機能と商社機能を併せ持つ点が特徴。当社、子会社14社および関連会社3社で構成され、連結従業員は約837名。国内自動車業界でトップシェアを誇る抵抗溶接制御装置を主軸に、レーザ加工技術、異材接合、ITを用いた次世代工法・加工ソリューションを提供するプロセスソリューション事業を中核とする。加えて、ロボット・FAシステムを中心とした省人化・自動化設備の代理店販売を単体機から製造ラインまでワンストップで行うファクトリーオートメーション事業、生産システムをオーダーメイドで構築するシステムインテグレーション事業、電子・電気制御部品の代理店販売を主軸とする制御部品事業を展開する。2025年4月期は売上高368.90億円(前期比+7.3%)と増収だが、営業利益7.62億円(同-20.7%)、当期純利益2.51億円(同-69.1%)と減益。設備投資動向に業績が左右されやすい事業構造で、収益性の向上が課題となっている。なお本日の株価上昇について、明確な好材料の適時開示は確認されていない。

主要事業セグメント

プロセスソリューション事業(中核)

国内自動車業界でトップシェアを誇る抵抗溶接制御装置(ウェルディング)を主軸に、レーザ加工技術、異材接合、ITを用いた品質管理・品質向上システムを開発・提供。日・米系自動車産業向けの溶接タイマーで高いシェアを持つ。接合・品質をキーワードに、新たな業界・分野への新技術開発と新市場開拓を進める。国内最大級のレーザ機器保有SIとしての存在感も強み。

ファクトリーオートメーション事業

ロボット・FAシステムを中心とした省人化・自動化設備の代理店販売を、単体機から製造ラインまでワンストップで提供。自動化・省人化装置、生産設備、検査・測定装置、溶接機器、産業用ロボット、物流システムなどを扱う。人手不足・人件費高騰を背景に、自動車産業のスマートファクトリー化や非自動車分野(バッテリー・物流・半導体等)への展開を図る。

システムインテグレーション事業

グループが保有するメーカー機能・エンジニアリング機能を活用し、顧客が求める生産システムを構想からカタチにするオーダーメイドのSI事業。各グループSI会社の特性を生かした技術領域の拡大と、グループ内リソースの拡充・連携強化により、構想〜設計〜設備導入までをワンストップで提供する。

制御部品事業

電子・電気制御部品の代理店販売を主軸としつつ、基板設計実装や制御盤製作などを提供。半導体、制御部品、電源・トランス、センサ・カメラ、モータ、インバータなどを扱う。「見える化」「安全・品質」に応える商品の拡販に加え、医療・半導体などの成長業界やカーボンニュートラル関連商材の獲得を進める。

グローバル展開・成長分野開拓

中国・インドなど海外ローカル市場の開拓、EV(モータ・バッテリ)、半導体、航空・宇宙、物流など成長産業への展開を志向。コア技術である接合・溶接技術を新分野へ応用展開し、「非自動車」「非製造業」への段階的な顧客開拓を進める。グループ全体での「メーカー」比率向上による収益性向上が戦略の柱。

直近5年の業績サマリー

2025年4月期は売上高368.90億円(前期比+7.3%)と増収だったが、営業利益7.62億円(同-20.7%)、経常利益8.94億円(同-26.4%)、当期純利益2.51億円(同-69.1%)と大幅減益。電気機器関連の設備投資需要減少や中国経済の減速等が自社製品販売に影響した。2023年4月期に営業利益19.33億円のピークをつけた後、2期連続で営業減益が続いている。2026年4月期会社予想は売上高380.00億円(前期比+3.0%)、営業利益14.00億円、経常利益16.00億円、当期純利益6.50億円と大幅増益を見込む。2026年4月期第2四半期(〜7月)累計は売上+8.6%増の一方で営業損失を計上したが、会社は通期の増収増益予想を維持している。設備投資動向に影響を受けやすい事業構造で、業績の期中変動が大きい点が特徴。PBR0.52倍、PSR0.21倍と低位のバリュエーション。

項目(連結・百万円) 2021年4月期 2022年4月期 2023年4月期 2024年4月期 2025年4月期 2026年4月期
会社予想
売上高 30,735 34,611
+12.6%
36,194
+4.6%
34,388
△5.0%
36,890
+7.3%
38,000
営業損益 627 1,176
+87.6%
1,933
+64.4%
961
△50.3%
762
△20.7%
1,400
経常損益 877 1,406
+60.3%
2,014
+43.2%
1,215
△39.7%
894
△26.4%
1,600
当期純損益 560 1,005
+79.5%
1,331
+32.4%
813
△38.9%
251
△69.1%
650
EPS(一株利益) 60.40円 108.14円 142.86円 90.17円 29.85円 79.51円
決算発表時株価
(参考)
778円 645円 974円 880円 910円
実績PER 12.88倍 5.96倍 6.82倍 9.76倍 30.49倍
予想PER 11.45倍
PBR 0.45倍 0.35倍 0.48倍 0.40倍 0.41倍
PSR 0.23倍 0.17倍 0.25倍 0.23倍 0.21倍
【業績数値に関する免責事項】
本ページに掲載している業績数値は、各社が公表する決算短信を一次情報として作成しています。 数値は決算短信発表時点のものであり、将来的に修正される可能性があります。 業績予想は会社発表時点のものであり、実績と異なる場合があります。 PER・PBR・PSRは決算発表日の終値で算出した参考値です。 正確な情報は各社公式IRサイトを必ずご確認ください。

NADEXグループ中期経営計画(2024〜2026)

同社は2024年6月に「NADEXグループ中期経営計画(2024〜2026)」を策定。「トータルソリューションプロバイダー」への変革を掲げ、グループ全体での「メーカー」比率向上による収益性(連結営業利益)の向上を図る。中長期では2030年度にROE10%以上・PBR1.0倍超を目指す。最終年度(2026年度=2027年4月期)の数値目標として連結売上高443億円・連結営業利益22億円を掲げている。

2026年度(中計最終年度)グループ業績目標

  • 売上高:443億円(2023年度実績344億円から+99億円)
  • 営業利益:22億円(2023年度実績9億円から+13億円)
  • 営業利益率:5.1%(2023年度2.8%から+2.3P)
  • ROE:8.0%(2023年度4.6%から+3.4P)
  • 財務目標:自己資本比率50%前後、総還元性向50%以上(3年間)

事業別営業利益目標(2026年度)

  • プロセスソリューション:1.6億円→7.1億円
  • ファクトリーオートメーション:1.5億円→4.2億円
  • システムインテグレーション:4.5億円→8.5億円
  • 制御部品:1.9億円→2.2億円

基本方針・成長戦略

  • 「トータルソリューションプロバイダー」への変革
  • グループ全体での「メーカー」比率向上による収益性向上
  • EV・半導体・物流など成長分野および「非自動車」「非製造業」への段階的開拓
  • 中長期VISION(2030年度):ROE10%以上・PBR1.0倍超

強みと注目点

① 抵抗溶接制御装置で国内自動車業界トップシェア

主軸のプロセスソリューション事業は、国内自動車業界でトップシェアを誇る抵抗溶接制御装置(ウェルディング)を中核とする。日・米系自動車産業向けの溶接タイマーで高いシェアを持ち、長年培った接合技術が事業基盤。自動車のボディ・パワートレイン製造に不可欠な技術領域で確固たる地位を築いている。

② メーカー機能と商社機能を併せ持つ独自モデル

自社製品の開発・製造(メーカー機能)と、ロボット・FA設備・制御部品の代理店販売(商社機能)を併せ持つ独創的な事業モデル。子会社14社を含むグループ体制で、構想〜設計〜製造〜設備導入までをワンストップで提供できる。レーザ加工では国内最大級のレーザ機器保有SIとしての存在感を持つ。

③ 低バリュエーションと中計での収益改善目標

PBR0.52倍・PSR0.21倍と、約369億円の売上規模に対し時価総額が低位の水準。中期経営計画では2026年度に営業利益22億円(営業利益率5.1%)・ROE8.0%、2030年度にROE10%以上・PBR1.0倍超を掲げ、メーカー比率向上による収益性改善とEV・半導体など成長分野への展開を進めている。2026年4月期会社予想も大幅増益を見込む。

弱み・リスク要因

有価証券報告書・決算短信および公開情報から判明している同社の事業上の課題・リスクは以下のとおりです。

① 設備投資動向に左右されやすい事業構造

会社自身が中期経営計画で「設備投資動向に影響を受けやすい事業構造からの脱却には至っていない」と認めている。2025年4月期は電気機器関連の設備投資需要減少と中国経済の減速等で自社製品販売が落ち込み大幅減益。顧客の設備投資サイクルや景気変動に業績が左右されやすく、利益のボラティリティが大きい。

② 前中期経営計画の未達と収益性の格差

前回の中期経営計画(2021〜2023)は、最終年度に電気機器設備投資の減少・中国経済減速で自社製品販売をリカバリーできず、大幅に計画を下回って着地した。事業間で収益性に格差があり事業構造が複雑化しているとの課題認識も示されている。新中計の目標(営業利益22億円等)の達成力には、計画未達の実績を踏まえた留意が必要。

③ 自動車産業の構造変化と海外事業リスク

主軸のウェルディング事業は、自動車のモノづくり合理化によるスポット溶接需要の減少という事業環境に直面している。EV化・CASE対応など自動車産業の構造変化への適応が課題。また中国・インドなど海外ローカル市場開拓を進めるが、中国経済の減速や為替変動の影響を受けやすく、海外事業の収益化には不確実性が伴う。

主な出典:

本ページは投資情報の提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました